一千兆円の身代金

bearsmick2014-03-18

今年になって大量に買い込んでいた古本や雑誌などをほぼ読み終えたので、先日久しぶりに図書館へ行って本を借りて来たのですが、その中の一冊「一千兆円の身代金」(八木圭一)がなかなか面白くて、あっという間に読み終えました。
ミステリー大賞を獲得したこの作品、もちろんタイトル通り身代金(これがまた過去最高額でしょ?)がらみの誘拐事件モノなんですが、現代の日本が抱える問題、とくに財政赤字に焦点を当てた「世直し小説」として、その存在価値が高いと思います。
旧態依然とした政治世界、そして既得権益がらみの政治に慣らされてきた現代の日本、もちろんこのままではいけないと思っている人は多いのでしょうが、このエンターテイメント作品を読むことでも、将来の日本を考える上での、一つの大きな指針となると思います。
多くの人、特にこれからの日本を担う若い人たちに是非読んでもらいたい作品だと思います。旧態依然とした右翼左翼といった色分けはあまり意味をなさないけど、若者の保守化は心配な年寄の意見ですが。(笑)