B・スプリングスティーン

bearsmick2014-02-17

B・スプリングスティーンの新譜「ハイ・ホープス」がなかなか良いです。
実は、1970年代からそれなりに聴いてはきたものの、真面目さゆえの熱さか、ちょっとボスの歌が暑苦しく感じることもあったりして、真面目なファンという訳ではありませんでした。特に1980年代に入ってからの「ボーン・イン・ザ・USA」以降は、ちゃんと聴いていなかったものでした。
ところが、最近になってのボスは、先日亡くなったピート・シーガーの楽曲を取り上げたり、アコースティックな大所帯バンドでライヴをやったり、レコーディングしたりと、よりルーツ志向な姿勢を打ち出したこともあって、またちょっと興味を惹かれたりしていました。
で、今作ですが、全くの新作ということではなく、ここ10年くらいの楽曲やライヴで取り上げて来たカヴァー曲で構成されているようです。それもライヴでの助っ人ギタリストであったトム・モレロ(レイジ・アゲンスト・マシーン)の協力の下、今現在に向けての楽曲で占められているようです。
ボスの歌も、暑苦しさより力強さが際立ち、とても聴き応えがあり、Eストリート・バンドとのバンド・サウンドも流石とうならせてくれました。
ところで、このアルバムの日本盤には、おまけとして昨年夏にロンドンで行われたコンサート時の「ボーン・イン・ザ・USA」全曲ライヴのDVDが付いているのですが、その日本語訳詩が字幕で観ながら楽しめるというのが売りのはずなのに、何故か字幕が表示されませんでした。内容が良いだけにちょっと残念感が漂うのも事実です。
実は、「ボーン・イン・ザ・USA」のアルバムを僕は持っていないのです。それ以前のアルバムは、けっこうLPで持っているのですがね。