「未来への伝言」を考える

bearsmick2014-02-09

奇しくも脱原発が焦点となっている東京都知事選が行われた今日、僕が住む近隣のあさぎり町のせきれい館というところで上映された島田恵監督の映画「福島 六ヶ所 未来への伝言」を観て来ました。
タイトルからも分かるように、3.11以降の福島やそれ以前からの青森県六ケ所村を取り上げた原発や核燃料リサイクル、処理場に関するドキュメントです。
監督自身が六ヶ所村に住んでいたということもあり、その地に生きる人たちの生の声を聞くことが出来ます。そこには、推進派は推進派なりの反対派は反対派なりの意見が当たり前にあるのですが、どうしても経済面からの考えに偏りがちなのが現実としても厳しいところがあります。
我が国でも貧乏な地域と言われる沖縄には基地問題が、そして青森には原発・核処理問題が、そのリスクと引き換えの助成金交付金という形で露骨に現れていますから。
我が国の未来を残すという意味でも原発問題は、きちんと考えなければならないと思います。今までのように目先の利益優先で動いたら大きな負の遺産を子孫に残すことになります。
上映後、監督のトークがあり、その後お決まりの質疑応答があったのですが、旧態依然とした反対派のアジテーション(決して質疑ではない)には、個人的には呆れました。きっと真面目に昔の運動をなさってきた人なんでしょうが、先輩たちのそんな姿が、若者の政治/反体制運動離れを促したのではないでしょうか?
もちろん僕自身、それなりの危機感や運動の大切さも持っているのですが、もっと大らかな緩やかな運動でないとうまく機能しない時代になっていると思います。
ちなみに青森出身のカミさんは、今日出来たばかりだという映画のパンフレット(写真)を買っていました。親戚にも青森の原燃(青森県一の会社だそう)でその関係の仕事に就いている人がいるそうで、他人ごとではないんです。