今日が命日の二人のミュージシャン

bearsmick2014-01-27

今日は、僕と縁があった二人の才能あるミュージシャンの命日でした。その二人とは「じゃがたら」の江戸アケミと「ローザ・ルクセンブルグボ・ガンボス」のどんとで、1980年代の我が国を代表するロック・シンガーでした。もっともポップな意味での主流ということではなかったのですが、二人ともに確固たるロックの精神性を持ったその後に影響力を残したミュージシャンだと思います。
江戸アケミとは、大学時代のクラスメイトで、彼がクラスメイト達とバンドをやり始めた頃から知っています(僕はバンド・メンバーではなかったものの良く一緒に練習スタジオに入ったり、セッションしたりもしていました)。途中交流が途絶えたことはあったものの、1980年代に入ってから、じゃがたらが東京のロック・シーンに大きく出て来た頃は良く彼らのライヴは観ていました。じゃがたらのメンバー、ベースのなべちゃんやギターのEBBY、OTOとも知り合いになっていましたから。そうそう僕の結婚パーティーでもライヴをしてくれました(その時は、トマトスをバックにランキン・タクシーとの掛け合いという今思うと豪華なもの!)。
一方のどんととは個人的な付き合いはなかったものの、僕が画家の遠藤聡明君や岡本芳典さんなどと一緒にDJをやっていた頃、当時ボ・ガンボスで活躍していたどんととKyonと一緒にニューオリンズのりのイベントをやっていたものです。彼らも僕がやっていた店「サル・パラダイス」や「マルディ・グラ」には来てくれていました。
僕のように音楽を通じて、世界を観るというか繋がっていようと思うタイプの人間には、彼らのようなミュージシャンはとても魅力的でした。アケミが良く言っていたように「ロックを手慰みにしたくない」「リズムによって救われたい」という感覚は良く分かります。僕もまた精神としてのロックを生きていきたいと思う人間ですから、時代遅れと思われようともそのことは変わりようがありません。単なるスタイルとしてのロックには今もってまったく興味を惹かれませんからね。

そんなことを思いつつ今夜は、彼らが遺してくれた音楽を聴いていました。現代でもまったく通用するサウンド、そして歌です。特に、どんとが生前自分で選曲していたという自身のベスト・アルバム「一頭象〜どんとスーパーベスト」には、久しぶりに聴いた分やられました。彼らが活躍していた頃をリアル・タイムで知る由もないウチの娘もどんとのファンなのですが、このアルバムはちゃんと聴いたことが無いかもしれないので、今度帰って来た時にでも聴かせようと思います。