スカイドッグ

bearsmick2013-05-21

僕は、ギタリストではないものの、ロックが好きな人間だから、どうしてもギター&ギタリストには興味をそそられます。だってロックは、ギター(特にエレキ)が大きな要素を持つ音楽ですからね。
で、僕が好きなギタリストというとジェリー・ガルシアやジェシエド・デイヴィス、J・Jケール、ライ・クーダー、エイモス・ギャレットなどたくさんのギタリストの名前が即、頭に浮かぶのですが、スカイドッグことデュエイン・オールマンもそんなギタリストの一人です。
昨年末に出た7枚組のボックス・セットがあるのですが、お値段がお値段だけに買っていませんでした。ですが、やっぱり聴いてみたいのは当たり前、友人に借りて聴きました。
これまでも各LP2枚組のアンソロジーである1970年代に出た、アンソロジー1&2は僕の愛聴盤でけっこう聴いてきたものでした。今回のセットは、それの大型拡大版といった趣で、初期の自身のバンドものからマッスルショールズでのセッション・ギタリストとしてのプレー、そしてデラニー&ボニーやグレイトフル・デッドとのセッションをはじめ、オールマン・ブラザース・バンドの演奏ももちろん入っています。
昔アンソロジーのLPを聴いていた時にも感じていたのですが、デュエインのギター・プレーはバッキングでもしっかりした存在感があります。といっても決して煩くないところが肝、これは彼のギターに歌心が宿っているからでしょう。特にマッスルショールズでのセッションは、優れたサザン・ソウルの見本市の様相まで呈しているというのは言い過ぎでしょうか。そんな優れたギターを20歳半ばの若者が弾いていたことに驚きを隠せません。
個人的には、グレイトフル・デッドにデュエインが加わっての「シュガー・マグノリア」のライヴは嬉しいものです。話によるとあと2曲一緒に演った音源があるということなので、それらも何時の日か聴いてみたいものです。
それにしても、CD7枚9時間にも及ぶデュエイン・オールマンが残してくれた音楽を聴く楽しみと幸せ、ほんと堪りません。そのニックネームのごとく、天にも昇る気持ち良いギター・プレーを堪能出来るのですから。(笑)