ドゥービー・ブラザース

bearsmick2013-04-22

何故かドゥービー・ブラザースを無性に聴きたくなったので、某密林でポチっとしていました。何故かデビュー・アルバムが入っていなくて、2枚目から6枚目までのアルバムが5枚入った廉価盤のセットで、送料込みで¥2000弱というお安さでした。
それが届いたので、さっそく聴いていたのですが、いやぁ、懐かしいです。僕はそれほどのファンではなかったのですが、1970年代のアメリカのバンドを代表するバンドであったのは事実で、僕も何枚かはLPを持っているし、CDの時代になってからも怪しげなベストは買っていました。
ドゥービー・ブラザースは、トム・ジョンストンを中心とした初期とマイケル・マクドナルドが主導権を握ったかのような後期に分かれると思いますが、基本的にはソウル風味のノリの良い上手いロック・バンドだと思います。
今回オリジナルの形で初期の作品を聴き直してみたら、けっこう南部の匂いがプンプンしていて好ましかったです。初期のドゥービーはソウルといっても南部風味が強かったのですね。それでもギターリフやカッティングはオシャレでカッコ良いものが多いです。
1976年か77年の来日コンサートにも僕は行ったのですが、その時にはもうトム・ジョンストンはいなくなっていて、ギタリストにはスティーリー・ダンからジェフ・スカンク・バクスターが加入していました。同じスティーリー・ダンからのキーボーディスト、マイケル・マクドナルドがいたかどうかは覚えていませんが。(武道館最前列で観たそのコンサートは、盛り上がり過ぎて、メガネを壊してしまったくらいですから。笑)
マイケル・マクドナルド期のドゥービーになると、同じソウル風味でももっとソフィストケイトされたAORというか都会的なソウル風味が前面に出て来て、その当時は相当人気が出たものでした。
そう言えば当時のディスコでも、ディスコ系の黒人音楽に交じってドゥービーの曲もけっこうかかっていたように思います。実はそんなにディスコ経験はないのですが。(笑)
でもね、僕個人的な趣味で言うと、もう一人のギタリストだったパトリック・シモンズ(この人はずーっとドゥービーに在籍していました)こそが、ドゥービーなんです。彼のフォーク・ブルースの影響もうかがえるフィンガー・ピッキングでのギター・プレーは、ドゥービー・サウンドにちょっとした彩りを添えていて、ツイン・ドラムのポリリズミックなビートと共にドゥービーたるサウンドを奏でていると思うのです。
ともあれ、久しぶりに聴いたドゥービー・ブラザース、カッコ良かったなぁ!