王様

bearsmick2013-01-09

とりたててブルース・マニアというわけでもない僕が、現在唯一定期購読している音楽雑誌は「ブルース&ソウル・レコーズ」誌だけなんですが、昨年末に出たはずの最新号が「入りました」と連絡がないのを、「変だなぁ・・・?」と漏らすと、カミさんが「あっ、忘れてた。本屋さんから去年電話があったんだった。」と言うではありませんか。あまり取りに行かないのも悪いので、さっそくウォーキングがてら取りに行って来ました。
さて最新号の特集はB・B・キング、なんとメジャー・レーベル移籍50周年記念だそうです。齢87歳となった現在でもバリバリの現役のB・B・キング、その名の通りブルース界の王様です。
実は、僕はブルースは好きですが、それはロックの大きなルーツだからで、ギターはちょっと弾くけど自分のことはギタリストだとは思ったこともなく、当然ブルース・ギタリストに入れ込んだこともないのです。もちろん好きなギタリストはいますが、それもそのミュージシャンが作りだすトータルな音楽として気に入っているものがほとんどです。
そんな僕なので、B・B・キングの音楽も一応聴いてはきたものの特別に大ファンというわけではありません。それでも有名な「ジャングル」などの昔のLPや1990年代以降のCDは数枚持っていますが。
さて文章を読むと音楽も聴きたくなるのは当たり前。B・B・キングは人当たりが良いという噂もあるし、ブルースの親善大使的な存在でもあるので、いろんなジャンルのミュージシャンたちを招いてのデュエット作品も多いです。
という訳で、今夜はそんな作品を聴きました。

1993年の「ブルース・サミット」は、ブルース界のスターたちとの共演/競演が楽しい一枚です。特にルース・ブラウンやエタ・ジェイムスといったブルース界の女王様たちとの共演は堪りません。

とはいえ、やっぱり僕には、1974年のボビー・ブルー・ブランドとの共演作品「トゥゲザー・フォー・ザ・ファースト・タイム・・・ライヴ」がバッチリです。ギターを弾かないので、我が国ではボビー・ブルー・ブランドの人気はイマイチ感があると思いますが、僕は大好き(カミさんも大好き)なシンガーで、ブルース界を代表する大物二人の共演なのですから、堪りません。評判も良かったのか当人たちも気持ち良かったのか、76年にもその続編が発売されました。その日本盤のライナーは高橋健太郎君が書いていたように記憶しています。
冒頭の写真は、1997年の作品「デュース・ワイルド」。これにはR・ストーンズやヴァン・モリスン、ディアンジェロやヘヴィ・Dといったミュージシャンとのデュエットがたくさん収められています。まっ、ちょっと散漫な印象はぬぐえませんが。
ともあれ、次々と高齢ミュージシャンが亡くなっていく中、B・B・キングには、いつまでも、生涯、ブルース・ボーイとして現役でいてもらいたいものです。