ジョニ・ミッチェルBOX

bearsmick2012-12-18

先日は、アトランティック・レーベルの60年代ソウル・レジェンズの20枚組ボックス・セットがメチャ安いお値段で買えて嬉しいということを書いたのですが、今日は女性シンガー・ソングライターの草分けの一人であるジョニ・ミッチェルのデビューから10枚目までのスタジオ録音をセットにしたボックスが、なんと¥2500くらいで買えるのでこれを紹介したいと思います。
現在もバリバリの現役アーティスト(彼女の場合は、ミュージシャンというよりアーティストと呼びたいと思います)であるジョニ・ミッチェルですが、デビュー直後の1960年代後期から70年代中期頃にかけての繊細で凛とした美しさを湛えたそのスタイルは、若い僕にはちょっと近寄りがたい雰囲気を持っていたものでした。当時の僕(田舎者の若造です。笑)はマリア・マルダーやリンダ・ロンシュタットといった可愛い雰囲気のシンガーの方が好きでしたから。もちろん当時のロック喫茶などではよく掛かっていたので、一応聴いてはいて、独特のチューニングによるギターの響きやリズム感などは気に入っていました。
そんなジョニは、70年代中・後期からは積極的にジャズ系のミュージシャンたちとセッション、音作りをするようになっていき、更に僕の世界から離れていったものでした。なんといっても当時の僕は、デッドなどのロックを少しと、新しく出て来たパンク(少しだけですが)やレゲエなどに夢中になっていましたから。
ということで、久しぶりにガッツリと聴いたジョニの初期作品群、いやぁ、素晴らしいの一言です。全然古臭さを感じません。特に「ドン・ファンのじゃじゃ馬娘」でのアフリカン/カリビアンの感じなど、この時代にもう演っていたのか!と思わず頬もゆるみ身体も反応します。シリアスなイメージが強かったジョニですが、ギターかき鳴らし系のリズムっぽい曲もほんとうに魅力的です。

これまたしばらくは聴き飽きない作品群、アルバム一枚あたり¥250くらいと、ほんと価格破壊的なのですが、みなさんこれを機に入手しましょう。最近はいろんなミュージシャンの昔の作品がメチャ安い値段で売られています。ほんとこれでいいのだろうか?と不安になるくらいです。(笑)