この海の向こうに

bearsmick2012-11-28

ベアーズ・カフェにやって来てライヴをやってくれるミュージシャンやシンガーたちの多くは、CDも持参して来てライヴに来てくれて、そのライヴを気に入ってくださったお客さんやファンに直接手売り販売をしています。一般的に最近はCDはあまり売れないようだし、田舎では満足なCD屋さんが無い状況なので、この直接販売はありがたいし、サインももらえるのでファンにとっては、嬉しいものです。
先日、ベアーズ・カフェでライヴを演ってくれた豊田勇造さんも、今年も新譜「この海の向こうに」を携えての来店でした。
このアルバムは、2010年6月に帯広の「B♭M7」というライヴ・ハウスで行われたライヴを収めた作品で、ピアノの続木徹さんの他はバックを当地のジャズ系のミュージシャンたちが務めています。収録曲は、最近の勇造さんのライヴでの定番曲が多く収められていて、ライヴを追体験するにも最適なものに仕上がっています。
そしてこのアルバムを特別なものにしている大きな要素に、昨年水害で大きな被害を被ったタイでスタジオを営む森秀樹さん(彼も元々、帯広で勇造さんのライヴを企画制作していたスタッフだったそう)によるミックス・ダウンとマスタリングが行われているというところです。
奇跡的にその大水害から生き残ることが出来たこの音源、これはもうみんなに聴いてもらうべく残ったものとしか思えないではありませんか。そして勇造さんは「この売上をそのタイの森さんへの支援にしたい。」と語ってくれました。
内容はと言うと、老いてますます盛んな勇造さんのライヴの魅力をしっかりと記録してあり、聴き応えがある作品に仕上がっていると思います。
僕もこのCDを買わせて頂きました。微力ながら音楽を愛する者同士の支援になれば嬉しいです。というか、良い歌/音楽を作り続けている勇造さんの作品だから、持っていて当たり前ということですが。