「ウッドストックへの道」読了

bearsmick2012-08-26

先日、翻訳者の室矢憲治氏ことムロケンから直接送られてきた本「ウッドストックへの道」は、届いた時にここで取り上げたのですが、普段よりジックリと読んでいたので今日読み終えました。普段は2〜3日で一冊は読んでいるので、今回はその倍以上の時間を使って読んだことになります。だって興味深々、僕の生き方にまで影響を与えてくれた「ウッドストック」ですもの、そしてこの本は、そのプロデューサー(企画製作者)であるマイケル・ラング本人によるもので、内側からのエピソードが盛りだくさんなんですもの。
420ページに及ぶこの本、紙の質が良く、すごく手に馴染んで読むことが出来ました。今までこんなことあまり思わなかったのですが、閑があると読むという生活を送っている僕にはけっこう重要な要素かもしれません。(笑)
ともあれ、今でこそいたるところで行われているロック系の野外フェスティバルの原点ともいえる「ウッドストック」を内側から捉えたこの本の重要さは無視出来ません。そしてなによりそのウッドストック精神とでも呼べるものが、その後脈々と続いていて、それが自分の中にも大きな影響を与えて続けているということも実感しました。
そう本文にも出てくるのですが、例えばカルロス・サンタナが「ベルリンの壁が崩れた時やネルソン・マンデイラが獄中から解かれた時、そしてオバマ大統領が誕生した時にウッドストックは自分の生きる毎日の中にある。」と語るようにその後の出来ごとにウッドストックを感じるということです。
ちっぽけな自分の歴史を振り返った時にも、1969年の8月、人類が初めて月へ行ったことよりも、なんだかどでかい野外ロック・コンサートが行われて、そこには若者が50万人も集まったというニュースのほうに、心が揺さぶれたのを覚えています。
さて、未だロックが大好きな僕、また映画を観直してもたいと思います。僕にとってロックは単なる遊びや余興ではないという気持ちがまた大きくなってきました。