初登場、吉村瞳

bearsmick2012-07-15

今夜は5月にアルバム「イズント・イット・タイム」を発表したばかりのシンガー&ギタリスト吉村瞳さんのベアーズ・カフェ初登場ライヴでした。今回はそのアルバム発売記念九州ツアーということで、彼女にとっても初の本格的な九州ツアーということです。
スライド・ギターを弾くギタリストは、チューニングや音色のの問題で何本かのギターを使い分ける人が多いのですが、彼女もその例に違わず、アコースティック・ギターギブソンB-25)とアミスターのリゾネイター、そしてワイゼンボーン・スタイルのギターと3本のギターを持って来ています。そうなると移動にはクルマが必要ということで、一人で長距離を運転してきたそうです。
このところの九州北部の大雨でたいへんな思いをしての移動の後、今夜のライヴになったのですが、今日の人吉は雨も上がってのライヴ日和?、良いライヴになるような予感は見事的中でした。
お互い「吉村です、ヨロシク!」と初対面の挨拶を済ませた後、さっそく音出しリハーサルです。当たり前ですが、手慣れた手順でセッティングを済ませるとすぐに良い音が出て来て気持ち良くなります。そして彼女の歌声も素晴らしい!
先日もここで紹介したように、彼女のアルバム「イズント・イット・タイム」に収録されているオリジナル曲やカヴァー曲のセンスに好感を持っている僕は、青春時代を共に過ごした昔の友人にも声を掛けて来てもらいました。だってまだ20代の女の子があの時代のシンガー・ソングライター系の渋い歌を弾き語ってくれるのですから・・・。
という訳で、3本のギターを使い分けながら伸びやかで渋い吉村瞳の音楽世界がライヴで披露されました。



それにしても「ラヴ・ハズ・ノー・プライド」(エリック・カズ)、「キャント・ファインド・マイ・ウエイ・ホーム」(スティーヴ・ウィンウッド)、「ウィリン」(ローウエル・ジョージ)、「クレイジー・ラヴ」(ヴァン・モリソン)などの1960年代後半から70年代初頭にかけてのロックを代表する名曲や「アメイジング・グレイス」「テネシー・ワルツ」などのスタンダード曲とまったく違和感なく共存する彼女のオリジナル曲のクオリティの高さは彼女のギター・テクニックと共に大注目です。
僕のような音楽ファンには堪らない彼女の音楽ですが、彼女と同世代の人にはどう映るのでしょうか?そんなことにもちょっと興味をひかれます。次回は是非若い人たちにも彼女の音楽を経験してもらいたいものです。
ライヴ終了後は、残ってくれたお客さんと一緒に記念撮影。いやぁ、良い娘さんでした。

また来てね、ベアーズ・カフェに。