やっぱ、ロックンロール!

bearsmick2012-06-21

自分が好きな音楽の良し悪しを決める基準というのをみなさんもお持ちだと思いますが、僕の場合は、それがどんなジャンルであれそこに「ロック」を感じるかどうかということで、たとえそれがアコースティック・ギター一本で奏でられるものであってもロックを感じさせてくれるものは大好きです。それとは反対に、いくらフォーマットとしてはロック・バンドを装っていても、そこに全くロックを感じさせないものもあるのですが。
まっ、平たく言うと、自分の感覚に忠実に好き嫌いを決めているというだけで、良い悪いとかは恐れ多くて口に出せません。(笑)
そうはいっても、形(フォーマット)というかスタイルもロックにとっては大きな要素だということは大事なこと、それもまた自分なりのスタイルや形を持ったミュージシャンやバンドに惹かれます。
今日某密林から届いたCD3枚+DVDのセット「オール・スルーザ・シティ」のイギリスのパブ・ロック・バンド「ドクター・フィールグッド」も僕が好きなロックンロール・バンドの一つです。
実は、僕は根っからのアメリカン・ロック人間で、ブリティッシュ・ロックには疎いのですが、ビートルズ(これは、まぁ別格ですが)やローリング・ストーンズ、フェイセスなどアメリカのR&Bやブルースの影響の下出て来たバンドはけっこう好きです。
パブ・ロックとは、文字通りパブ(大衆酒場)でお酒を飲みながら、そしてダンスしながらのお客を相手に、当時のR&BやR&Rなどをレパートーリーにしていたバンドの音楽のことで、そのシンプル・ストレートなロックンロール具合が潔くて気持ち良いのです。
このセットは、1974年から1977年まで在席していたギターのウィルコ・ジョンソン時代の4作品を2枚のCDに、そして未発表ヴァージョンやライヴ・ヴァージョンを1枚のCDに収録して、当時のライヴの様子を収めたDVDも付くというお得なセットとなっています。
それにしてもシンプルながら迫力ある演奏でほんと楽しめます。ウィルコ・ジョンソンの指弾きながらゴツゴツとしたギター・カッティングとリフ、そんなに上手くないかもしれない?リー・ブリローのブルース・ハープ(なんだか親近感を持っちゃいます。笑)、そしてそれを支えるリズム隊と必要最小限でのロック・バンド形態が素敵です。いやぁ、ある意味一面では、僕の目指すロック・バンドの姿かもしれません。
雨は降るし、お客さんの姿は見えないし、あんまり良いことはない今日この頃ですが、こんな小気味良いロックンロールを聴いていると、なんだか幸せになって来ます。うん、ギターをガチャガチャと弾きたくなってきました。ハーモニカもブカブカ吹きたくなってきました。そしてもちろん大声で歌いたくなってきました。(笑)