1969年

bearsmick2012-06-05

先日、ここでも取り上げたのですが、古本屋で入手してきた村上龍の自選小説集を読み始めました。その1冊目は「消費される青春」とタイトルされたもので、「69」「映画小説集」「限りなく透明に近いブルー」「KYOKO」が収録されています。そしてそれらは、村上龍の初期の青春小説なわけで、直木賞を取った「限りなく透明に近いブルー」をはじめ、当時のセックス・ドラッグ&ロックンロールな風景を切り取ってあります。
自分とほぼ同世代の作家の登場に、友人たちと盛り上がり、当時の僕も読んでいたのですが、いやぁ、気持ちいいほどすっかり内容を忘れていました。(笑)それにしても僕と同じ九州出身で東京へ出た村上龍さん、2歳年上とはいえ、いやぁ、スキャンダラスな生活をなさっていたんでしょうね。(笑)
1969年といえば、僕は高校に入ったばかりで、何故かバスケットボール部に入部していた僕は、その夏はハァハァ言いながら夏合宿や練習に励んでいたものでした(もっとも3学期をまたずして退部してしまったのですが)。そしてその同じ夏に、アポロが月へ行ったことやRストーンズブライアン・ジョーンズが亡くなったこと、そしてウッドストック・フェスティバルが行われたことをラジオなどの情報で知り、彼の地へ思いを馳せていたものでした。
ともあれ、僕にとって1969年という年は、大きな意味を持った年であることは間違いありません。幻想であろうと気の迷いであろうと1969年が持つ時代の空気感は、その後の僕におおいなる影響をもたらしたのでした。