ジャニス

bearsmick2012-04-27

僕は女性シンガーがそう得意ではないということを、これまでも書いたことがあると思いますが(きれいな女性が大好きな僕だから、信じてもらえないかもしれませんが。笑)、ボニー・レイット、マリア・マルダー、ローラ・ニーロといったシンガーは好きです。そして今日取り上げるジャニス・ジョプリンは、僕が高校生時代にそのLPを買った最初の女性シンガーの地位を誇っています。
サンフランシスコのロックが好きだった当時(1960年代後期から70年代にかけて)、ビッグ・ブラザー&ザ・ホールディング・カンパニー(最近は再結成してスーパーフライとコラボったそうですね。)のシンガーとして鮮烈なデビューを飾ったジャニスには、もちろん僕もやられたものでした。だってブルースとかソウルとかまだよく知らない時代に迫力ある歌を聴かせてくれたのですから。
そして高校時代に、あの恒松正敏さん(高校の先輩で、元フリクション、EDPS)に出会ったのもジャニスが関係していたのでした。噂で僕がジャニスのLPを持っていると聞いた恒松さんが、どんな奴か見に来たということです。(笑)当時の田舎の高校にはロックを聴いている奴はそう多くなかったですからね。
ジャニスは1970年に若くして他界してしまったので残された作品はそう多くないのですが、ソロとしての2枚目であり、このアルバムの制作中に亡くなってしまったジャニスのアルバム「パール」は、彼女の最高傑作です。
つい最近、その当時のセッションやアウトテイク、デモを集めて2枚組にしたアルバム「ザ・パール・セッション」が発売になまりました。久し振りにがっつり聴いているのですが、いやぁ、素晴らしいですジャニス。白人だけどソウルがあります。もちろん黒人のブルースやソウルが大好きな少女だったのでしょうが、それらを消化吸収して自分の音楽を作り上げようとした経過をうかがい知ることが出来ます。
大ヒットした「ミー&ボビー・マギー」は、クリス・クリストファーソンの作で(デッドもカヴァーしています)この中にあっては黒っぽさは少ない曲なんですが、いやいやどうしてしっかりとソウルを感じさせてくれたりします。デモやオルタナティヴ・ヴァージョンともに楽しめます。
あの時代、オーティス・レディングやジミ・ヘン、ジム・モリソン、デュエイン・オールマンなど若い才能が早くに亡くなっていったのですが、彼らがもっと長生きしていたらロックをはじめその後の音楽がどのように進化したのか想像するだけで楽しいものです。
さて、ジャニスの残した音楽を聴きながら美味しいお酒でも飲むことにします。