R.I.P.レヴォン・ヘルム

bearsmick2012-04-20

昨日の友人たちの日記を見ていると、元ザ・バンドのドラマーでありシンガー、そして唯一のアメリカ人であったレヴォン・ヘルムが亡くなったということが書かれていました。
ザ・バンドは、僕もグレイトフル・デッドボブ・ディランと並んで好きな、そして影響を受けたバンドの一つです。ブルースやR&B、カントリーやR&Rといった所謂アメリカン・ルーツ・ミュージックを元にした素晴らしいアメリカン・ロックを僕たちに示してくれました。
残念ながらオリジナル・メンバー5人でのザ・バンドは1976年に解散してしまったので、来日公演は叶わなかったものの、ボビー・チャールズやスティーヴ・クロッパー、ドナルド・ダック・ダンといった後のブルース・ブラザース・バンドになるミュージシャンたちを従えてのRCOオール・スターズでの来日は1978年に実現し、僕も札幌公演を経験しました。そうそう、リンゴ・スターのオールスター・バンドの第一回目のメンバーでもありましたね。それは日本武道館で僕が観た最後のコンサートだったかもしれません。
その後もメンバーは違うもののザ・バンド名義での来日も果たしたり、新作アルバムも3枚ほど出したのですが、そこにはレヴォン・ヘルムの名前はいつもあったものでした。レヴォンが亡くなったことで、ザ・バンドの素晴らしい3人のシンガー(他の二人は、ピアニストのリチャード・マニュエルとベースのリック・ダンコ)がみんな死んでしまったのもほんとに残念なことではありますが、彼らの歌と演奏がザ・バンドのアーシーでソウルフルな部分を担っていたこと、そして今後も聴き継がれることは間違いないことだと思います。
数年前から闘病生活を送りつつも音楽活動を続けていたレヴォン・ヘルム、近年の作品も素晴らしいものでした。
ご冥福をお祈りします。安らかにお眠り下さい。