ルーツ・ミュージック

bearsmick2012-02-25

先日、ベアーズ・カフェでライヴをやってくれたMOONEYは、毎年「横浜ジャグ・バンド・フェスティバル」を催していて、さしずめ我が国のジャグ・バンド・ミュージック界のドンという立場にあるのですが、その他にもアメリカン・ルーツ・ミュージック・フェスティバルを催したりして、ジャズやジャイヴなど黒人音楽系のオールドタイム・ミュージックにも造詣が深いのは、彼の最近のアルバムが、ルイ・アームストロングファッツ・ウォーラー、そしてホーギー・カーマイケル(この人は白人ですが)のトリビュートとなっているところからも分かるところです。
今年も4月7日に行われる「横浜ジャグ・バンド・フェスティバル」のポスター/フライヤーになるものをコピーですが持ってきてくれました。今回のイラストは、我が国の情報誌の草分けでもある「ぴあ」の表紙を1970年代に描いていていた及川正通さんが描いています。及川さんもその時代、「オー・マン・ゴー」というちょっとエッチな名前のバンドをやっていた方なので、当然音楽がお好きな方なんでしょう。
今年は50ものバンドが参加するようなことを聞いたのですが、僕も機会があったらジャグ・バンド・フェスには参加してみたいものだといつも思っています。僕たちのジャグ・バンド計画はどこへ行っちゃたんでしょうねぇ・・・。
ところで、アメリカン・ルーツ・ミュージックといえば、なにも黒人系だけではありません。アイリシュを中心としたヨローッパ系の白人音楽も大きな要素です。そしてもちろん当時は黒人白人互いに影響しあって発展してきたのです。

来る3月3日の土曜日には、昨年に続いてやなぎと辻井貴子のユニット「やぎたこ」がベアーズ・カフェにやって来ます。彼らの奏でる音楽はフォーキーなアメリカン・ルーツ音楽です。まるで若き日のボブ・ディランジョーン・バエズのような美しいハーモニーとアコースティックの香り、これまた楽しいライヴになりそうです。
近年、我が国にも中村まりやロンサム・ストリングス(ここのペダル・スティール奏者の田村玄一君は、先の及川正通とオー・マン・ゴーのメンバーでもありました。)といったミュージシャンたちが、良質なルーツ・ミュージックの作品を発表しています。単なるナツメロに陥ることなく、温故知新の精神でグッド・オールド・ミュージックを現代に甦らせてくれています。
若い人にとっては、古い音楽も初めて接する音楽は新しい音楽として聴くことが出来ます。そして人間臭い昔の音楽は、しみじみと心に沁みてくるような気がします。好い音楽はいつ聴いても好い音楽ですから。
ということで、まずは3月3日(土)は、ベアーズ・カフェでライヴを経験してみませんか!とすっかり宣伝してしまいましたが、よろしくね。(笑)