アブラクサス

bearsmick2012-02-20

アブラクサスとは グノーシス派の至高神。万物の創造主で、世界を支配しているといわれている。」と調べたところ出ていました。
もっとも僕にとっては、サンタナの2枚目のアルバム・タイトルとして知っていたわけで、そこに収録されていた元々はフリートウッドマックの曲「ブラック・マジック・ウーマン」がヒットしたものでした。当時CBSソニーが出していた4チャンネル録音の豪華な色彩のLPジャケットが記憶に残っています。というか、それは今でも持っているのですが、今では聴くのはもっぱらCDです。今聴いてもサンタナの初期の作品は、ブルース・ロック〜ラテン・ロックへと進化してきた作品群で素晴らしいと思います。
何故、そのことを思い出したかというと、先日観た映画に「アブラクサスの夜」というのがあって、これがけっこう面白くて後味も良かったから。
原作になった小説は読んだことはないのですが、主人公はミュージシャンのスネオヘアーが演じていて、精神を病んでロック・ミュージシャンから僧侶に転身した役を演じています。
音楽/ロックが自分にとって何なのか?何故必要なのか?そして世界と繋がる手段であり、自己表現の手段であることが描かれていると思うのですが、そこにはともさかりえ演じる彼の奥さんや、本上まなみ演じる師の奥さんである女性の大きな愛が・・・。自分のことを考えてもいつも思うことなんですが、女性の愛(母性愛と言い換えてもいいのかもしれません)には勝るものがないように思います。
真摯に生や死と向き合ってこそのロック、単なる型や手慰みではないロック、そんなことをまた考えさせられました。