エド

bearsmick2012-02-09

東京や大阪では、テデスキ・トラックス・バンドの素晴らしいライヴが行われたようで(他にも僕も好きなギタリスト、ヨーマ・コウコネンも)、田舎に住む僕は、ただ指をくわえているだけ、地域格差を実感しています。
相変わらず、寒くて閑な夜が続く毎日ですが(ベアーズ・カフェの近所の店も次々に閉店、休業という状況を見るにつけ、人事とは思えない厳しさを感じています。みなさんのお越しを心よりお待ちしています。)、熱い歌&音楽を聴いて、自分の中のロック魂を鼓舞しています。(笑)
昨日ちょっと書いたのですが、最近発表された、2001年の5月に亡くなったシンガー、エドのアルバム「街の灯」を聴いています。
エドは、下北沢「ぐ」での飲み仲間だったミュージシャンで、残念ながら生前にはオムニバスはあるものの、ちゃんとしたアルバムを残すことが出来なかったのでした。それでも当時のライヴはけっこう観たもので、歌もその存在感も良かったのですが。
このアルバムには、1978年のエドズ・バム時代のライヴとスタジオ音源、そしてその後1980年のデモ?、1982年のエド&ジャミングのライヴ音源が収められています。特に個人的には、エドズ・バム時代の僕の仲良しだったオコジこと小島康夫君(彼もまた30年前に亡くなっています。)のバイオリンが聴ける1978年のものが心に響きました。もちろん聴いたことがある曲だし、記憶が戻ってきます。良いバンドだったと今更ながら思いました。
1982年のエド&ジャミングになると、時代のせいかレゲエの影響が大きくなっているのですが、コピーにならず自分の歌世界を作り上げているのが確認できます。
このアルバムには、交流があったシンガーたち、南正人、加川良友部正人中川五郎いとうたかおさんたちがコメントを寄せているのですが、その中に書かれた中川五郎さんの「良い歌を歌っていれば、いつかきっと認められるようになるという人がいる。それは正しいことだとだろうし、そうであってほしいとぼくも思う。でも残念なことに現実はそうでない。」という言葉が大きく心に響きます。
今またエドの音楽を聴いて、音楽や歌との付き合い方を考えさせられような気がします。でも良かったよ、エド。こうして聴くことができるようになったから。

増渕英紀さんのところから勝手に貰ってきたエドズ・バムのライヴ写真、こんな写真が残っていて嬉しいです。奥のバイオリンがオコジ。ところでこの写真不都合であれば連絡下さい。即削除します。