フェイム・スタジオ・ストーリー

bearsmick2012-01-08

今年の僕自身へのお年玉は、昨年出たのは知っていたものの買うかどうか迷っていたCDセット「フェイム・スタジオ・ストーリー」でした。で、やっぱり買って良かったと思う一品、こいつぁ春から縁起が良いなぁ!と思ったのでした。(笑)
このCDは、メンフィスのスタックスやHiなどと並んで、サザン・ソウルの名作を量産したアラバマ州のマッスルショールズのレコーディング・スタジオ「フェイム」に残された1961年から73年に亘る作品をCD3枚計75曲収めたもので、その内容はもちろんのこと貴重な写真を多数含む80ページにも亘るブックレットが付いた素晴らしいものです。
スタジオで録音された楽曲をコンパイルしたものなので、発表されたレコード会社やレーベルはマチマチなのですが、いやぁ、当時のサザン・ソウルの名曲が聴けるのは嬉しいし、しっかりとマッスルショールズ・サウンドが楽しめるのも楽しいものです。
例えばウィルソン・ピケットの「ダンス天国」やエタ・ジェイムス「テル・ママ」、クラレンス・カーターの「パッチェス」などは、これまでもさんざん聴いてきた代表曲でしょうか。他にもアレサ・フランクリンオーティス・レディングをはじめ錚々たる面子による録音が収められています。
スタックスは黒人白人混合のミュージシャンたちがそのサウンドを作り上げていたのですが、このフェイム・スタジオのバンドはほぼ白人たちによる演奏というのも面白いです(後期には黒人ミュージシャンも増えますが)。だって相当に黒っぽいですからね。当時の若い白人ミュージシャンたちがブルースやR&Bが好きだったことが良く分かります。そういえば僕が好きなシンガー&ソングライター、ミュージシャンのダン・ペン&スプーナー・オールダムもここの人たちでした。そして若きデュエイン・オールマンもこのスタジオでギターを弾いていたのでした。
ともあれ、この3枚組みのCDセット、今後も楽しく聞き続けることが出来そうです。また家宝が増えました。そうそう、そのたっぷりのライナー・ノーツを読むために、その翻訳が付いている国内盤を買った僕でした。だって英語を読むにはあまりにも量が多いのですもの。(笑)