佐野元春

bearsmick2012-01-07

はい、今日も「寒い日はヴィデオでも観て過ごそう」な一日でした。今夜は日本のミュージシャン佐野元春さんです。
昨年でデビュー30周年を迎えたという佐野さん、デビューの頃はブルース・スプリングスティーン・フォロアーな感じが強くて、当時ロックをあまり聴いていなかった僕には、ちょっと興味を引く存在ではなかったのですが、それでも大瀧詠一ナイアガラ・トライアングルvol.2に杉真理と共に参加していたのは聴いていたし、ヒップホップに接近した「ヴィジターズ」や「フルーツ」といったアルバムは聴いていました。
僕が彼のことを見直したというか好きになったのは、それまでのバンド「ハートランド」を解散して新たに作ったバンド「ホーボー・キング・バンド」での最初のアルバム「ザ・バーン」が発表されてからで、ちょうど僕が人吉にUターンして来た時期と重なります。ひょっとしたら人吉に帰ってきてから最初に買ったアルバムだったかもしれません。

その「ザ・バーン」は、ウッドストックに出向いてのアーシーなロック・アルバムに仕上がっていて、実に僕好みのサウンドだったのでした。おまけにそのバンドのメンバーには、Dr.KYON(ex.ボ・ガンボス)や佐橋佳幸君(松たか子さんの旦那さん)といった、僕が自由が丘で営んでいた「マルディ・グラ」のお客さんだったミュージシャンが参加していたのも嬉しかったものです。
さて今夜観ていたヴィデオは、その30周年記念のライヴの模様を収めたものと某国営放送の番組「SONGS」、もちろんホーボー・キング・バンドもバッチリな演奏を聴かせてくれています。だって手練なミュージシャンそろいですもの。ほんと良いバンドです。
「SONGS」のほうは、若手のミュージシャンたちとのスタジオ・セッションを主体にしたもので、これまた旧知のミュージシャン藤井一彦グルーヴァーズ)がギターを弾いていて楽しいものです。
佐野さんは、もちろんロックンローラーですが、現代におけるビートニクの表現を指し示しているアーティストでもあります。スポークン・ワードというポエトリー・リーディングのパフォーマンスや若いミュージシャンとのバンド「コヨーテ・バンド」でのライヴ、そしてホーボー・キング・バンドでの活動と精力的に活躍されています。今後の活動も楽しみな人であることは間違いありません。
良いパフォーマンスを観たり聴いたりすると、自分の中にもフツフツと湧き上がってくるものがあります。さて今年はどんな活動が出来るでしょうか?うん、楽しく頑張ろうと思います。