百田尚樹

bearsmick2011-12-16

今年は今日までに、定期購読している音楽雑誌やサッカー雑誌を除いて100冊ほどの本を読みました。今日読み終えた小説は百田尚樹の上下巻併せて1200ページに及ぶ大作「錨を上げて」で、作家の自伝的?小説です。
今までこの作家のことは知らなかったのですが、今年になって友人のCちゃんから教えてもらい、本も借りたりしてそれなりに嵌まって読んだのでした。読んだ本をざーっと書き出してみると映画化された「ボックス」、今年の夏に読んで父親や戦争について考えるきっかけになった「永遠のゼロ」(これはここでも紹介しました)、「影法師」「風の中のマリア」「モンスター」や「幸福な生活」などがあります。
そのストーリー・テリングの確かさと重くならずに人生や生き方を考えさせる文章に魅力を感じたのです。今日読み終えた「錨を上げよ」は、ジャンルとすれば青春小説になるのでしょうが、作者がほぼ僕と同世代ということもあって(僕のほうが3歳上ですが、田舎育ちと大阪育ちの差でほぼ同じくらいかな?)、そこに描かれる世界に強い親近感も持ったのでした。もっとも僕は主人公のようなエキセントリックな生き方が出来たわけもないのですが、何をしていいか分からず北海道へ渡ったり、バイト(仕事)を転々としたり、タイへ行ったりと共通点があるのは確かで、そんなところもこの小説世界に魅入られたところではあります。自分自身、わがままに自分勝手な人生を選んできたところもあるので、主人公が目覚めていくところにも共感が持てたりして・・。(笑)
ともあれ、今年この作家に出合えたのは、ある種運命的というかとても良かったと思います。Cちゃん、ありがとう!ね。そしてまた本を貸してね。(笑)