ボブ・ディラン・グレーテスト・ヒット第三集

bearsmick2011-12-06

「俺はボブ・ディランが大好きだ!」と酔っ払って電話してくるたけさん、彼のおかげでボブ・ディランの膨大な音源(オフィシャル、コレクターズ諸々の音源&映像)が聴けるのは嬉しいのですが・・・。(笑)
で、今日取り上げるのは、そんなボブ・ディランのアルバム・タイトルをタイトルにした宮沢章夫の小説「ボブ・ディラン・グレーテスト・ヒット第三集」です。新聞の書評欄に取り上げられていたので知ったのですが、最近小説は図書館で借りてくるか、友人から借りるかでしか読んでいなかった僕ですが、さすがにこのタイトルでは買わなくちゃいけません。(笑)音楽関係の本などあまり一般的でないもの持っているべきものはちゃんと買っているんですがね。
早速近所の本屋さんにオーダーして取り寄せてもらったこの本、新宿西口の中古レコード屋を舞台にモアッとした出来事が綴られています。時は2001年9月1日から11日、「世界の変容」をテーマにしてあるのでしょうが、壁に飾られてあったレコードに象徴されるがごとく、目の前にある当たり前のモノに気付くかどうか、この時代にあって問われているのかもしれません。
併せて収録されている「返却」も、ちょっとした日常のトリップ。不思議な読書感を味わうことが出来ました。
今年になって読んだ小説は90冊くらいになるんですが、久し振りに買って読んだ小説は、しっかりと僕の本棚に収まりそうです。