ジョニー・ウィンター

bearsmick2011-11-21

昨日の勇造さんのライヴの余韻も残る月曜日の今夜、めっきり寒さも増して冬の夜、心なしか寒さが身に沁みます。もっとも懐が寒いのは今に始まった事ではないので慣れっこと言えば慣れっこなんですが。(笑)
そんな夜にCちゃんがジョニー・ウィンターの新譜「ルーツ」を持って来てくれました。ジョニー・ウィンターといえば、来日していない大物ミュージシャンの1人として有名だったのですが(残すはヴァン・モリソンか!)、今年の4月にようやく初来日、公演も大盛況だったそうです。僕は先日TVで放送されたそのライヴしか観ていませんが、ブルース&ロックンロールなジョニー節をいかんなく発揮した良いライヴだったようです。
ということで7年振りになるというこの新作は、そのタイトルが示すように彼のルーツであるブルースやロックンロールの名曲を多彩なゲスト・ミュージシャンと共にセッション、多彩な曲調で楽しませてくれるものでした。ブルースって何?とか何から聴いたら分からないといった若い人や興味を持ったばかりの人にも入門用としても有用な作品ではないでしょうか。音も良いしね。お勧めです。
ジョニー・ウィンターアルビノなのでそう長生き出来ないんじゃないかなどと言われていたのですが、なんのなんの70歳を目の前にして元気な演奏を聴かせてくれます。もっともライヴでも椅子に座ったままですが、それでもファイアー・バードを使ったスライド・プレーなどカッコいいです。このアルバムでもその勢いそのままに若手のミュージシャンたちとギター・バトルも聴かせてくれています。
「100万ドルのギタリスト」といわれたメジャー・デビューの頃(1960年代後半)から僕も聴いているのですが、けっこう派手なジョニー・ウィンターのギターは、僕にとって赦せるギリギリのところです。だって僕はハード・ロックは嫌いですから。(笑)なんといってもジョニー・ウィンターにはきちんとブルースがあるのでOKなんです。
共演のミュージシャンたちは、エリック・クラプトンの「クロスロード・ギター・フェス」の常連といってもいい人たち、例えばサニー・ランドレスやウォーレン・ヘインズ、デレク・トラックスやスーザン・テデスキ、ヴィンス・ギルなんかが集まっています。クラプトンでブルースに開眼した人も是非聴いてみて下さい。