アルゼンチン・タンゴ

bearsmick2011-10-26

TV放映された映画「アルゼンチン・タンゴ〜マエストロたち」を観ました。今までタンゴにはそう興味を持った事がなく、アルゼンチン・タンゴとコンチネンタル・タンゴの違いも分からない素人なんですが、15年位前に発表されたキューバのラテン・ミュージックを素材にした「ブエナ・ヴィスタ・ソシアル・クラブ」と同じようなノリや感じがしたので録画しておいたのでした。
内容はやっぱり「ブエナ・ヴィスタ・ソシアル・クラブ」のタンゴ版で、同じように4、50年前に活躍したかつての名ミュージシャンやシンガーが一堂に再結集して作品を作り、さらにコンサートも行うというものでした。
若い頃は、どうもタンゴというとそのヨーロッパ的でちょっと重苦しいくらいのサウンドが、ロック世代の僕には若々しさが足りないように思えたのですが、今回観てみると自分が歳を取ったせいもあって、けっこう面白く感じる事が出来ました。(笑)
そのサウンドの肝には、バンドネオンというボタン式の小振りなアコーディオンがあるのですが、そこにゴージャスなストリングスやホーン・セクションが絡むことで荘厳な感じさえするタンゴが生まれるわけです。もっともタンゴというと、あのセクシーなダンスもはずせない大きな要素、そこにはシンコペーションやスタッカートが効いたリズムの存在も大きいです。この映画を観て、ブラジルのサンバに通じるアフリカ系のリズムも底に流れている事も確認できたのは大きいです。ブラジルと違ってアルゼンチンはほとんど白人の国だと思っていたのでね。
アルゼンチンというとサッカーの世界でも有名ですが、この映画の中にもちゃんとサッカーのシーンはしっかりと文化として根付いている風景として出てきます。アルゼンチン人の名前を見ていると宗主国スペインの名前と共にイタリア系の名前も多いので、サッカーが盛んになり強くなったのも、さもありなんという感じですね。
1980年代のワールド・ミュージック・ブームの時には、僕も世界中の音楽を聴いていたものでしたが、最近は主にアメリカ南部系の地味で渋い音楽?を楽しんでいることが多かったのですが、いやぁ、世界にはまだまだ良い音楽はたくさんあることを再確認しました。
まだまだ続く音楽を通じての世界の旅!ということですね。(笑)