1961年のグリニッジ・ヴィレッジ

bearsmick2011-10-17

何の前振りもなく某密林からCDが送られてきました。中身は「ボブ・ディラングリニッジヴィレッジ/1961年の現場からのサウンズ」というもの、これはもう横浜のたけさんからのプレゼントで、「オマエ、これ聴いてブログで取り上げろ!」ということに違いありません。ということで早速取り上げることにします。(笑)
ボブ・ディランが20歳の生意気な若造だった1961年、ミネソタの田舎から憧れの大都会ニューヨーク、それも新しい文化の中心地のヴグリニッジ・ヴィレッジに出てきて、そこかしこのカフェやクラブで夜な夜な繰り広げられていただろうライヴやギグ、想いを馳せるだけでもデオキドキウキウキするのですが、この2枚組CDセットにはそんな当時の音がたっぷり50曲ほど詰まっています。
もっとも当時はまだビートニクの時代、そのシーンを代表するジャック・ケルアックアレン・ギンズバーグのポエトリー・リーディング、そしてレニー・ブルーススタンダップ・コメディといった話芸も収められています。音楽の方も、若きボブ・ディランが大いに影響を受けたであろうフォークやブルースといった当時の若いインテリ層に受けていたミュージシャンたちの演奏やディランと同世代のミュージシャンたちの音楽がたっぷりと楽しめます。
個人的な趣味なのでしょうが、ここに収められた音楽、もう50年も前のものにかかわらずとても心に響いてきます。アコースティックな響きが心地よいのです。音響的な進歩はその後の60〜70年代にかけて大きな変革を迎えていくわけですが、歌とギターを中心とした楽器といった関係性においては、もうはっきりと出来上がっていますからね。
ボブ・ディランから焦点をあてることによって、これらの素晴らしい音楽や文化が若い世代に伝わっていくことを部外者な僕も願っています。(笑)音楽を聴いて興味が出たら「フォーク・シティ」や「グリニッジ・ヴィレッジの青春」(両方とも以前このブログで取り上げた事があると思います)といった本も読んでみるとより一層の理解が得られると思います。そしてそうすることによってまた音楽や歌への想いや理解も深いものになるのだと思います。とはいうものの楽しむ事が一番ですが。楽しむには理解もそれなりに必要ということ。あれっ、ニワトリと卵みたいになってきたぞ!?(笑)