現代史好きの血が騒ぐ

bearsmick2011-10-12

池上彰さん、一頃TVから離れて自分の時間と勉強に勤しむとおっしゃっていましたが、ここ最近またTVでよく見るようになりました。彼の解説は分かり易く、僕も参考にしているので喜ばしいことではあります。
今年の夏に信州大学で行われた「現代史講座」も模様が、BSジャパンで放送されています。大学の講義なので一回に付き90分くらいの講義でその都度「東西冷戦」とか「文化大革命」とかテーマが決まっています。
もちろん現在のニュース/現在を知るには、現代史の知識が必要という観点からの講義なので、それぞれの事件や出来事が絡み合っていて、けっして単独で起きた事ではないということがよく分かります。そして大事な事は、自分たちが現実にどのように世界と対峙していけば良いかということを考えさせてくれるところです。
ご存知の人も多いかと思いますが、恥ずかしながら僕は大学で歴史それも現代史を専攻していました。もっともそれを使っての生活や仕事をした事は全くないのですが。(笑)それでも歴史は好きなのでそれなりに興味を持って付き合っています。そして常々我が国の歴史教育に疑問をもっていました。だって遠い太古の昔から始まる現在の歴史教育、絶対現代まで行き着かなく終わるのですから。個人的な意見で言うと現在から初めて歴史を遡るように学んでいくと因果関係がハッキリして理解が深まると思うのです。でもそうすると都合が悪い事柄(特に権力者や既得権益を持っている人たちにとって)が出てくるのでしょうね。(笑)
ともあれ、歴史は何も年号を覚えれば良いというものではありません。僕らが今後どのように生きていくか、進むべきかを考える学問でもあるのです。特に現代史は生々しく現在に繋がっているのでとても面白いと思います。
先日、1970年代中・後期のカンボジア問題、ポルポトクメール・ルージュの回を見た後、映画「キリング・フィールド」を久し振りに観ました。1985年頃の封切りの時にも観てその凄惨さと感動的な内容に心打たれた映画だったのですが、今回観て再度感慨を新たにしました。人間が持つ理想と現実のギャップには、まだまだ如何ともしがたいものがあり、残念ながら人間の進化も付いていっていないのですね。
僕自身、とても小さなセコい人間ですが、自分に出来ることを無理せず責任を持って生きようと思います。おやっ、珍しく真面目なことを書いちゃったなぁ!(笑)