コットン・クラブ

bearsmick2011-09-14

最近、以前と比べてPCに向かう時間が減っています。飽きたというか、読書したり映画を観たりといったアナログな楽しみにこのところ時間を使うようになっているのです。映画といってもTVで放送されたものを録画して観ているので、映画館に行くわけでもなくレンタル・ショップで借りてきて観るわけでもなく、能動的というより受動的な鑑賞ですが、それでも面白いものはけっこうあったりしますからね。
今年に入って観た映画は120本位、読んだ本は80冊位になるのですが、ほら、いかに僕が閑か分かるでしょ!?(笑)
で、今日は懐かしの映画「コットン・クラブ」を観ました。1984年に作られたこの映画は、渋谷の映画館で封切りで観たので、もう四半世紀以上前も経つのですが、当時の僕は、戦前のジャズやブラック・エンターテイメントなどに興味を持っていた時期だったので、フランシス・コッポラ監督によるこの映画のきらびやかさやコットンクラブで披露されたであろう豪華なステージに目を奪われたものでした。映画にも当時の人気スターであったデューク・エリントンやキャブ・キャロウェーも出てきます。もちろん役者さんによるフェイクですがね。
時は禁酒法下の1920〜30年代、ギャングが夜の街を仕切っていた時代です。主人公である白人のジャズ・ミュージシャン、リチャード・ギア演じるディキシー(僕がちょっと似ていると言われたことあります。笑)が、そのギャングの親分に見込まれ映画スターになるといったストーリーより、コットン・クラブ(白人専用のクラブながらパフォーマーは黒人)や当時の黒人専用のクラブなどで行われていたであろう歌や踊り、ビッグ・バンドによる演奏といったパフォーマンスの再現の方に興味を持つのは、今も同じです。
ということで、今夜は店にあるLPでそんな気分を味わってみました。この映画のおかげで当時の音源がアルバム化されたのでしょう、僕もちゃんと買っていました。(笑)
 
コットン・クラブのスターといえば、やっぱりデューク・エリントンスティーヴィー・ワンダーも「サー・デューク」って歌っていたくらいですからね。当時のミュージシャンの演奏力の高さとアレンジ力は今尚色褪せていません。そしてもう一組のアルバムは当時のコットン・クラブを賑わせてくれたミュージシャンたちをコンパイルした2枚組み、先の2組はもちろんのこと、ミスター・ボ・ジャングルことタップ・ダンサーのビル・ロビンソンやニコラス・ブラザース、シスター・ロゼッタ・サープをフィチャーしたラッキー・ミランダー楽団なども入っています。そうそう後年エキゾチックさで人気を博したリナ・ホーンもコットン・クラブのコーラス・ガール出身だそうです。なんといってもコットン・クラブの女性たちは長身で美人揃いだったそうですから・・・、僕も一回行ってみたかったものです。(笑)

そのアルバムの見開きジャケットの内側には、当時の人気スターの写真が。資料としても貴重です。ただLPを集めているわけではないのも分かってもらえるでしょうか。(笑)