RL-ロバート・ジョンソン

bearsmick2011-09-15

ロバート・ジョンソン生誕100年ということで、巷では(といっても決して広くはないだろうブルース界だけでしょうが。笑)またロバート・ジョンソンが盛り上がっているようで、残された29曲の新装CD(別テイクなどの発掘もあったのかな?)が出されたりしています。以前(1990年)出た2枚組みコンプリート・アルバムが、我が国でもオリコン・チャートに入ったくらい売れたというのも凄いことだったのですが(もちろん僕も買わせていただきました)、果たして今回はどうでしょうか?
それとは別なんですが、ブルース・インターアクションから日暮泰文氏による「RL-ロバート・ジョンソンを読む」という本が発売されました。現在唯一定期購読している音楽雑誌が「ブルース&ソウル・レコーズ」である僕は、コアなブルース・ファンではないものの、ここはきっちりと購読しなくてはなりません。(笑)で、買って読んだのですが、いやぁ、素晴らしく面白い内容で楽しく読ませてもらいました。
ロバート・ジョンソンという戦前のディープ・サウスで活動し、若くして夭折したブルースマンの軌跡を追うことで、より深くブルースや当時の世相を理解することが出来そうです。もちろん有名なクロスロード伝説や悪魔との関係などもね。なんといってもロックのご先祖様ですから。
そして付録としてロバート・ジョンソンに影響を与えたであろうミュージシャンや当時を表す音楽などをたっぷり20曲収録したCDが付いています。これがまた素晴らしく楽しいのです。きっとロバート・ジョンソンもいろんな音楽を聴いて、お客さんに受ける為ライヴで披露していたのでしょう。良いミュージシャンは良いリスナーであるということにも繋がるような気がします。
RLって?と思ったのですが、ロバート・リロイ・ジョンソンって言うんですね、一頃は単にRLって呼ばれていたなんて初めて知りました。
ともあれ、ブルース・ファンだけでなくロックが好きな人にも読んでもらいたい、そして聴いてもらいたいものです。