1972年

bearsmick2011-08-02

これまでも何度か書いてきたことですが、1972年という年は僕にとって大きな意味を持つ年です。何故なら大学進学の為、初めて親元を離れ東京に出た年だから。独り立ちには程遠いながら、自分の決断で何でも出来るような気になった年だから。(笑)
それとは関係ないんですが、30年に及ぶ活動、数あるグレイトフル・デッドの作品/ライヴの中でも1972年のものは、好きです。
当時は、今のように情報も多くなくブートレグも多くなかったのですが、「ヨーロッパ72」と題されたオフィシャルのLP3枚組みのアルバム(ヨーロッパ・ツアーのライヴを集めたもの)は、お値段もけっこうしたもののそれ以上の喜びと価値を僕にもたらしてくれたものでした。
デッドというと、ビルとミッキーのツイン・ドラムで有名ですが、この時期のデッドはある理由でミッキー・ハートが不在の時期、ドラムが一人ということでよりタイトでシンプルなビートにのっての演奏が楽しめます。更にそれまでのブルース・ロック、サイケデリック路線から1970年のワーキングマンズ・デッド、アメリカン・ビューティー(共に名盤と呼べるアルバム)といったアコースティックなノリを重視したノリも加えて、より本格的なアメリカン・ロック・バンドとして、サンフランシスコ・ローカルのバンドから世界へと大きく羽ばたいた時期に当たるのかもしれません。
その後CDの時代になってからは、その時の個別の公演のアルバムが数種類発表されていて、そのことからも僕と同じように1972年のデッドが好きな人が人が少なくないことが分かります。もちろん現在ではネットからほとんどの音源がダウンロード出来るそうですが、やっぱりオフィシャルで発表されるということにはある意味価値があるのだと思います。

他にも持っていそうな気もしますが・・・、DVDもあって当時の様子が垣間見れるのもありがたいです。後期のように大きな会場でのコンサートではないものの当時のロック・コンサート、例えば僕もよく行っていた大学でのコンサートみたいな感じが懐かしくて好いものです。