ハード・レイン

bearsmick2011-06-15

凄い雨です。こんな夜にはさすがにお客さんもやって来ません。とりあえずいつお客さんがお見えになってもOKなように待機態勢は取っているのですが、見事空振り、眠くてしょうがありませんでした。(苦笑)
ところで「激しい雨」といえば、僕にとってはボブ・ディランです。1970年代中期に行った「ローリング・サンダー・レビュー」の模様を収めたアルバムのタイトルにもなりました。
大勢のミュージシャンを引き連れてのそのツアーは、まるで旅回り一座の様相、各地各地で参加するミュージシャンたちの顔ぶれも変わったそうです。そして古い歌から新曲まで披露されたコンサートは、ディラン本人が弾くスライド・ギターもあったりとアグレッシヴな様子が窺え、ある意味当時勃興しつつあったパンク・ムーヴメントとも呼応していたかのようです。
今年に入っての中国公演、いろいろ言われたようですが、ディラン本人は自分のことを単なるロックンローラー/シンガーと思っているのでしょうか。確かに意味深な言葉使いも多いディランですから、僕たち聴き手の解釈や問題でOKと思っているのかもしれません。有名な初期の代表曲「風に吹かれて」でも答えは風に舞っているのですから。でも世界に激しい雨が降っているのは現実の出来事、聴き手である自分は、心していきたいと思います。