クロスロード・ギター・フェス2010

bearsmick2011-03-14

東北関東大震災が起きる前に某密林にオーダーしていたDVD「クロスロード・ギター・フェス2010」が先日届いていたので、震災関連のTVの合間に、閑なベアーズ・カフェながら、平和で普通であることに感謝しつつ観ました。
店のDVDレコーダーが故障したのでTV番組が観れなくなって、それを機に持っているDVDを観ていたのですが、1回目と2回目のこのフェスの模様を観ていたら、昨年3年ぶりに行われた3回目のDVDも「やっぱり僕は持ってないとね!」と思ったのでした。
内容は前回とそう変わらないものの、3年の間が空いたものだから出演者も3歳年を取ったわけで、良くも悪くもその時間を感じさせたりはします。が、同じように変わらないことも決して悪いことではないということも、このコンサートに出演しているミュージシャンたちの楽しそうな顔を見ると思います。
ご存知の方も多いと思いますが、このコンサートはカリブ海のアンティグアにあるエリック・クラプトンが運営している薬物・アルコール依存症患者の治療施設「クロスロード・センター」へのベネフィットです。その趣旨に賛同したクラプトンの友人のミュージシャンたちが大挙して出演するコンサートは、もうそれだけでお祭り騒ぎで楽しいものですが、音楽を通して現実に社会に奉仕・還元する企みは成功しているようです。もっとも準備その他、大変でしょうが。
もっとも僕は、単純に音楽を楽しむだけでもOK!豪華な出演者によるライヴ映像を楽しんでいます。その名からも分かるようにロックやブルース、カントリー界からたくさんのギタリストが参加しています。個人的にですが今回特に良かったのは、1970年代初頭のスワンプ・ロックを再現〜継承していくような気概を見せてくれたスーザン・テデスキ&デレク・トラックス・バンド。ゲストにオールマンズのウォーレン・ヘインズやロス・ロボスのデヴィッド・イダルゴ、セサル・ロサスをフィーチャーして渋くかっこよく決めてくれました。ギターの先生ステファン・グロスマンとケブ・モの2人だけでのアコースティック・ブルースも興味深かったです。まぁ、一般的には旧友のスティーヴィー・ウィンウッドやジェフ・ベックとクラプトンの共演が注目を集めるのでしょうが。
たっぷり4時間くらいあるこのDVD、まだまだ見ごたえ満載、楽しむことが出来そうです。そうそうシェリル・クロウの楽しそうにはしゃいでいる姿が、このコンサートを物語っているかもしれません。