読書三昧

bearsmick2010-12-03

師走だというのに相変わらずなベアーズ・カフェです。外の寒さだけがもう12月だと訴えかけてくるようです。(苦笑)
そんな状態なので読書が進みます。この三日間で図書館から借りてきた本を3冊読みました。もっともそんなに長編ではないエンタメ系の小説なんですがね。
以前は、買って読んでいた本も最近は音楽関係の本やこれは持っていないと!という本(発行部数がすくないせいかお値段が張るものが多いです)以外は図書館で借りてくることが多いです。別にベスト・セラーに興味があるわけでもないので、書棚に並んでいる本を見てタイトルが気になったら手にとってパラパラとページをめくって面白そうだったら読んでみるという、そんな選び方をしています。そして気に入った作家のものは集中的に読むことにしています。
人吉の図書館は規模も小さくてお世辞にも充実しているとはいえないので、お気に入りの作家の作品はほとんど読んでしまっています。で、新しい作家を探すことになるのですが、ザーっと見渡した時に目に留まる「タイトル力」というのがありますね。如何せん書評とかも読まないので、そんな直感にたよった選び方をしているのです。(笑)
最近では、「フリーター家を買う」がTVドラマ化された有川浩さんの作品を図書館戦争シリーズをはじめ相当数読みました。大作ではないものの若い女性ならではの気の利いた作風と言い回しがとても現代にマッチしていて、なるほどドラマ化されるのも納得できます。
女性シンガーやミュージシャンは、実はあまり得意ではない僕ですが、こと小説になると話は別で桐野夏生高村薫宮部みゆきといった作家のファンです。が、彼女たちの作風はあまり女性を感じさせないからかもしれません。へたな男を吹き飛ばすようなハードボイルド的な作品も多いですからね。
で、今夜一晩で読み終えたのは藤代泉というまだ20代後半の女性の作品「ボーダー&レス」。この本もまったく知らなかったのですが、そのタイトルに惹かれて手に取ったのでした。内容はというと大学を卒業してサラリーマンになったばかりの若い男の子が同期の在日の友人と知り合うことでこれまで考えもしなかった世の中や世界のことを考えて成長?するという青春ものですが、女性作家がよくも男性の気持ちを書けたものだと思います。現代の小説ですから、セックス描写もあるのですが女性のセックス観も垣間見れたりして、今更ながら勉強になりました。(笑)
若い男性作家もいるのでしょうが、僕の感に頼った選び方で引っ掛かってくるのは、今のところ女性作家が多いです。やっぱり女性のほうがませているからからかなぁ、それとも僕が単に女性好きだからかなぁ?(笑)