俺は最低な奴さ

bearsmick2010-11-24

白夜書房から出ている内田裕也の本(↑がタイトル)を読了。内田裕也のバンドにもいたことがある近田春夫とのインタビューというか会話を幼少時代から現在までまとめたもので、取り立ててファンでもない僕も面白く読むことが出来ました。
好き嫌いは別として、内田裕也ロックンローラーとしての筋の通し方や社会との付き合い方には一目置かざるを終えないと素直に思った読書感です。そういえば最近は『事業仕分け』の場にも顔を出してTVに出ていましたね。まぁ、東京都知事選にも立候補したくらいですから、ロックンローラーな視点から興味はお持ちなんでしょう。
僕もいわゆる日本のフォークというのは好きでないのが多いのですが、彼のある種、憎悪というのも凄いです。はっぴいえんど系も彼にしたらフォークに分類されていますからね。今では考えられないような1970年代初頭の日本語でのロック論争が後を引いているんでしょうか。(笑)
ともあれ、戦後日本のシュー・ビジネス界から続く、ある面の日本のロックの現場の生き証人でもあるのは事実なので、興味がある人は一読をお薦めします。
70歳になろうかというロックンローラー、確かにカッコ良いです。が、ヌード写真も必要だったのかな?という疑問も。でもそれもまた内田裕也なりのロックンローラーな姿勢だということも理解出来ます。(笑)
ジェイムス・ブラウン流に言うと、「最低」=サイコー!なんでしょうね、きっと。