望郷〜鈴木常吉

ほんと急に寒くなって、手袋や上着、帽子と自転車通勤用の冬の装いを出してこなければいけなくなった今日この頃です。なんと秋が短いことといったら！好きな季節なんですがね秋・・・。
今年初めて鈴木常吉さんのライヴをやったのは３月のことでしたが、先日電話があって「今年新作アルバムが出来たので、それを持ってツアーしたいんだけど、そして是非ベアーズ・カフェでもライヴやりたいんだけど。」という嬉しいオファーがありました。で、１２月９日にベアーズ・カフェでライヴをやることになったのですが、その新作ＣＤ「望郷」が一足早く届きました。
ＴＢＳドラマ「深夜食堂」で鈴木常吉さんの「思ひ出」がテーマ曲として使われたので、少しだけ？一般にも知られたと思いますが、その独特な音楽性と個性は今回も健在、ある種の懐かしさとアコースティックな香りが、気持ち良く、落ちついた感じで包み込んでくれます。
桜井芳樹、田村玄一、関島岳郎、中尾勘二といったミュージシャンのサポートもでしゃばらず、鈴木常吉さんの音楽世界を豊かに彩っています。懐かしいんだけど古臭くない、地味っぽいけど暖かい、そんな豊かな音楽を聴かせてくれます。
ギターだけでなくアコーディオンでの弾き語りもするスタイルは、アメリカやヨーロッパのトラッドの影響も伺えるのですが、これもまた僕にとっては立派なフォーキーなロックと思えるのです。
実際の鈴木常吉さんは、声も大きくよくしゃべるし、ちょっとせっかちなところもあったりするいかにも江戸っ子というい感じなんですが、昔の友人に会ったような気がするのも事実です。来月のライヴも楽しみです。