僕の時代到来か!?

bearsmick2010-08-26

月末のウィーク・デイの木曜日の夜、やっぱり閑です。そんな今夜、仕事/研修で東京から着ているという若者が一人飛び込みでご来店です。
撮影時の衣装の仕事をしているというその若者、なんでも人吉には良い縫製工場があるということでの来人吉だそうです。そしてファッションの見地から各時代の音楽にも興味があるそうで、90年代、80年代と遡ってきて現在は1960年代に興味があるそうです。映画等から仕入れた情報を携帯にメモしているらしく携帯を覗き込みながらいろいろと質問してきます。もちろんリクエストには応えるし、質問にも出来る限り答えるようにはしました。
で、彼が今一番気に入っているのが、なんとファッツ・ドミノ(写真はCDのベスト・アルバム)なんだそうです。もちろん僕もニューオリンズの音楽は大好きなので、早速レコード棚からLPを出して一緒に聴きました。更にニューオリンズ繋がりでプロフェッサー・ロングヘアー、もっとファンキーということでリー・ドーシーのLPをかけていきます。
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プロフェッサー・ロングヘアーはどうもイマイチの様子でしたが(メチャ良いんだけどな!)、リー・ドーシーのファンキーなサウンドとノリはツボに嵌ったようで、「カッコ良い!」を連発してくれました。そして彼が言うには、「自分は、けっこう平均的だから、自分が良いと思うものは、けっこうその時代に来るんですよ!」とのこと。ということは、こんなオッサンの田舎たいグルーヴやファッションが流行るということなんでしょうか?もしそうなれば、いよいよ僕の出番じゃないですか!(笑)
1980年代後期、ネヴィル・ブラザース等のおかげで少しだけニューオリンズが脚光を浴びたことがあり、それなりのイベントが行われ、ミュージシャンたちもやって来ました。でもそれが我が国の文化として根付いたかというと甚だ疑問です。なんせニューオリンズを代表する食べ物であるガンボ(ベアーズ・カフェの名物・お薦め料理です。)でさえまだ認知度は低いですからね。
ともあれ、一人でも多くの人に豊かなそんな音楽や文化が、たとえファンション、流行であっても知られることは喜ばしいことだと思います。
ということで、そんなニューオリンズや1960、70年代に興味がある人は、是非ベアーズ・カフェにお越し下さい。
件の東京からの今夜のお客の若者もベアーズ・カフェをたいそう気に入ってくれたようで「東京にもこんな店はありませんよ!」って言ってくれました。もちろんお世辞だとは分かっているのですが、そう言われれば嬉しいのも事実です。ハイ、いっそう精進したいと思います。(笑)