UB40

bearsmick2010-08-19

昨日の日記に書いたように、3枚¥3000で買ってきたCDの紹介第一弾を。
今回買った中で一番古くてお買い得感がなかったのが、実はこれです。だってこの「ベリー・ベスト・オブ・UB40/1980−2000」は2000年に発売された定価¥2548のCDなのに他の2枚は¥3600と¥3150のものだったからね。もちろん全て新品未開封ですよ。(笑)
僕は1970年代後半から1983年位までは、レゲエ大好きな青年でした。恥ずかしながらラスタ思想にも影響を受けたりしてラスタカラーのニット帽なんかも被っていたこともありました。(笑)
もちろん最初は、ジミー・クリフの初来日公演にやられ、翌年のボブ・マーレー来日公演を観に再上京して、そのまま第二期東京生活に突入したことは、以前ここでも書いたとおりです。
最初はカルチャーやブラック・ウフルーなどのジャマイカのレゲエが好みだったのですが、東京のような都会で暮らしているとイギリスのちょと暗くて重たいレゲエも次第に自分の身体に入り込んできます。初期のアスワドやミスティ・イン・ルーツ、スティール・パルスといったレゲエ・バンドは、ほんとかっこ良かったです。
そんな中、白人と黒人の混成バンド「UB40」と出会いました。ちょっと重く暗いダビーなサウンドは、とても白人の若者がやっているとは思えないくらいの存在感があったものです。当時のクラブ・シーンでも盛んに聴かれていたと思います。
初来日が何年だったかは覚えていないのですが、芝の郵便貯金ホールで行われたコンサートには行きました。そのサウンドのようにダークな色彩のステージもぼんやりとですが記憶に残っています。
その後、ポップスのレゲエ・カヴァーで続けざまにヒットを連発するようになって(アルバムでいうと「レイヴァー・オブ・ラヴ」シリーズです)、良くも悪くもポップで明るいレゲエ・バンドという印象になっていきました(アスワドもそうですね)。それと共に僕はUB40の音楽から遠ざかるようになっていったのですが、それでもけっこう好きなバンドなのは確かです。
これまた以前書いたことなんですが、レゲエを聴かなくなった僕は、持っていたLPをボブ・マーレーなどの僅かなLPを残して320枚ほど某Uというレコード・ショップに売ってしまいました。なので現在では少数持っているCDでしかレゲエを聴くことが出来ません。
ということで、何を3枚買おうかと迷った時に目に付いたのがこのCDだったのです。丁度季節も夏だしレゲエのリズムに身を委ねるのも良いかと。(笑)
さすがに20年に渡る活動を80分弱のCD1枚に収めるのは無理もありそうですが、聴き覚えがある曲も多分初めての曲もさすがにUB40のサウンドで楽しく聞くことが出来ました。
もちろん日本盤なので解説も付いています。そしてそれを書いていらっしゃるのが、今は亡き会田裕之さん、僕も少しだけ面識があった方です。これもまた縁を感じます。
その解説で知ったことなんですが、このバンドの中心人物であるキャンベル兄弟のお父さんもまた、1960年代のイギリス・フォーク界で活躍なされたイアン・キャンベルなんだそうです。社会を見つめる視点は子供たちにも引き継がれて、それを音楽で持って表現しているわけですね。良い話です。