お盆の夜にボ・ガンボス

bearsmick2010-08-15

毎年15日の夜は、人吉の市街地の真ん中を流れる球磨川の中州である中川原公園を使っての花火大会が行われ、「こんなに人がいるんだ!」と驚くような光景を目の当たりにしていたのですが、今年は件の口蹄疫問題のせいで、そんな花火大会も10月のおくんち祭り時に延期となり、おまけにお盆休みの最終日にも重なったようで、人吉の夜の街は閑散として寂しいものでした。チョッとは人が出るんじゃないかと期待して定休日の日曜日なのにベアーズ・カフェを開けていたのですが、大空振りになってしまいました。(泣)
そんな夜、あきぼんが一人やって来ました。何でもガンボを食べながらボ・ガンボスを聴きたいとのこと。彼は世代的にもちゃんと聴いたことがないそうですが、僕としてももちろん異論はありません。
ボ・ガンボスは1980年代終盤から90年代初頭にかけての日本で、僕も大好きなバンドだったし、どんととKYONとは一緒にニューオリンズのりのクラブ・イベントをやっていたものでした。
ニューオリンズやボ・デッドリーのビートやR&B、R&Rのノリをベースにして、あれだけポップに若い女の子たちを熱狂させたバンドはそれまでなかったものでした。そしてちょっとマニアックな音楽ファンにもちゃんとアピール出来ていたのでした。
そんな熱いロック魂と勢いを持ったファンキーなボ・ガンボスの音楽から何を感じて、あきぼんが自分の音楽生活に反映させていくか楽しみです。
今夜は1990年、92年のライヴを一緒に観たのですが、いやぁ、何時見ても派手で楽しいです。そしてロックの持つエネルギーを感じることが出来ました。
そういえば友人のWEB日記で知ったのですが、僕も好きなアメリカのロック・バンド「リトル・フォート」のドラマー、リッチー・ヘイワードが亡くなったそうです。ルイジアナ出身の彼が叩き出すシンコペーションが効いたドラミングは、リトル・フィートの音楽性に多大な色を添えていたものでした。このバンドもニューオリンズのR&B〜ファンクに影響を受けた素晴らしい演奏を聴かせてくれていたもので、ボ・ガンボスの後は、追悼の意を込めて1977年のライヴ・ヴィデオを楽しみました。

ボ・ガンボスとは違って、ある種クールなファンクネスをたたえたロックを聴かせてくれます。この数年後に亡くなったロウエル・ジョージのスライド・ギター、ビル・ペインニューオリンズ・スタイルのピアノと共にリッチー・ヘイワードのドラムはリトル・フィートの個性をかもし出していました。
我が国では、今日は終戦記念日(ホントは敗戦記念日だよね)。僕が好きなロックと共に生きていくには、平和が必要です。ベアース・カフェのような店が営業できるのも平和な世の中でこそです。だから僕は平和と自由が大好きです。