矢野顕子さん

bearsmick2010-07-16

W杯も終わって、TVを観るのもなくなったので、このところまた録り溜めていたVHSのテープの仕分け作業とそのDVD化をしています。もちろん営業時間中です。(笑)
先日取り上げた坂本龍一さんの本を読んでいたら、その周辺の音楽を聴きたくなったり、ヴィデオを観たくなるのは、まぁ必然なこと。ということで坂本龍一さんの奥様であった矢野顕子さんのヴィデオを続けざまにDVD化しながら観たのでした。
今回観た中でとりわけ興味深かったのが「矢野顕子コンサート〜今までの私、これからの私」というもので10年くらい前のTV番組を録画していたものでした。
少女時代から現在(もちろん10年前の時点)までの音楽生活に焦点を当てて、その活動を珍しい映像をも駆使して作られたもので、YMOのサポート・メンバーとして参加したワールド・ツアーの様子や坂本龍一との結婚生活/ニューヨーク生活なども、別に覗き見趣味というわけではなく、大変興味深い者であったのは事実です。
僕が矢野顕子さんを知ったのは、1976年夏に出されたデビュー・アルバム「ジャパニーズ・ガール」のレコード発売記念コンサートを観に行ったことだったと思います。とにかくそのアルバム(もちろん当時はLP)は相当にショックでした。A面はアメリカ録音で当時人気があったリトル・フォートをバックに録音されていました。B面は東京で細野晴臣さんをはじめキャラメル・ママ〜ティンパン系のミュージシャンで固められていたものでした。
今の耳で聴いても一向に古臭さを感じさせないそのサウンドと彼女の歌は、まさに天才といった趣です。ちなみに僕が好きな日本のミュージシャンで天才だと思う人は彼女と細野さんの二人です。そういえば件の坂本龍一さんもその著書の中で、その二人は自分と違って専門的な音楽の勉強をしてきたわけではないのに、同じような(高みといっても良いのかな?)の感覚を持っているというようなことを書いていらっしゃいました。
途中、ちょっと聴いていない時期もあったものの僕もデビューから35年にも渡る矢野顕子さんの作品は聴いています。とてつもなく上手いし、音そのものも良いのですが、とても優しい矢野顕子さんの音楽は、いつでも自分の生活の傍らにあって邪魔にならない、豊かなものだと思います。
東京生まれで青森で育った矢野顕子さん、青森出身のうちのカミさんは、もうそれだけでファンのようです。他にも青森出身の人はいるんだけどな、例えば亡くなったけど寺山修司さんとか三上寛さんとか。(笑)