オン・ツアー・ウィズ・J.J.ケイル/トゥ・タルサ・アンド・バック

bearsmick2010-06-15

毎日サッカーの試合を観ています。が、営業中なのでちゃんとは観ていないこともあります。(って、当たり前だよね、仕事のほうが大事でしょ。笑)
というものの我が日本代表戦は別、昨日も書いたようにしっかり応援しました。というかお客さんが少なかっただけですが。(笑)
で、W杯初戦初勝利を飾った後、家に帰ってきてもなにか落ち着きません。一緒に応援していたカミさんととりあえず乾杯しようということになり家にあった安ワインで祝杯をあげました。
さすがに深夜2時を回っていたので、カミさんは眠いといって寝室へと消えていったのですが、完全夜型の僕は興奮しているのか一向に眠くなりません。ということでヴィデオでも観ようと物色したところ、ちょっとだけ観て忘れていたDVD「オン・ツアー・ウィズ・J.J.ケイル」を見つけました。
このDVDは2008年に日本で発売されたJ.J.ケイルの作品で、ロード・ムーヴィーさながらコンサート・ツアーに寄り添いながら彼の生い立ちや音楽人生、曲作りなどを描き出したもので、もちろん本人やバンド・メンバーなどのインタビュー、そして彼に多大な影響を受けたであろうエリック・クラプトンのインタビューなど聴きどころ満載で楽しめました。もちろん地元オクラホマ州タルサやコロラドでのライヴ、クラプトンとの「クロスロード・ギター・フェス」時の共演ステージの様子も楽しめます。
僕は、何故かJ.J.ケイルの日本盤デビュー(1970年代初頭)の頃からのファンなんですが、相当渋い彼の音楽の何処にまだ若かったガキの僕は惹かれたのでしょうかね?そのユッタリとしたレイド・バック感あふれるノリとサウンドは当時の僕の気分にもフィットしたことは確かです。そして今尚そんな彼の音楽が大好きなんです。
この作品で知ったことなんですが、本名はジョン・ケイル、当時人気があったヴェルヴェット・アンダーグラウンドに同名のミュージシャン(有名です)がいたものだから、J.J.ケイルという名前になったそうです。そして音楽活動を始めた1950年代後期から現在のバンド・メンバーと共に活動してのだそうで、そんなところにも人柄の良さを感じてしまいます。そしてその人柄の良さや優しさが曲にも表れる、そんなところにも魅力を感じてしまうのでしょうね。もちろんブルースやジャズを素にした渋い歌や独特のトーンを持ったギター・プレーの素晴らしさは、あえて言うこともないくらいです。
オクラホマ人のことを「オーキー」(アルバム・タイトルにもなっています)と呼び、それは直に田舎者を表わすのでしょうが、その田舎者のプライドを持つミュージシャンなのでしょうか、ある種の悠々自適さも覗えます。そうそう、この映像に中に昔のタルサの音楽シーンの写真もあり、そこにはレオン・ラッセルジェシエド・デイヴィスといった僕が好きなミュージシャン(その後のLAスワンプを作り上げた人たち)の姿が観れるのも嬉しかったです。
このところボブ・ディラングレイトフル・デッド、そしてサッカーの毎日を送っていただけに、今日のJ.J.ケイル再発見の旅は、目からウロコ、耳から垢といった様相、とんでもなく楽しめました。そして尚一層彼の音楽が好きになりました。