ディラン&デッド映像編

bearsmick2010-06-04

さて今日も昨日に続いてディラン&デッドの話題で、音楽にさほど興味がない人には申し訳ないのですが、なにしろ今に至る僕に多大なる影響を与えてくれた大好きなミュージシャン/バンドの共演だからして、避けては通れないので、ちょっと我慢してください。(笑)
昨日は、コンサートのためのリハーサルの模様をCD化したいけない盤を取り上げたのですが、今回はそのコンサートン模様を収めたDVDです。
1987年7月12日にニュージャージーにあるジャイアンツ・スタジアムで行われたコンサートの模様がたっぷりと収められています。そう言えば一昨年だったかディランが不審者として捕まったのもこの近所ではなかったかな?その時は、「ボーン・トゥ・ラン」を書いたブルース・スプリングスティーンの家を探しに一人でブラブラしているところを近所の住人に不審者として通報されたという、そして警官がディランを知らなかったという(まさか!?と思っても仕方が無いですよね。)、なんとも笑える話でした。
話を戻すと、このDVDは2枚組みで1枚目がグレイトフル・デッドのライヴを2セット、2枚目がそのデッドをバックに従えたディランの歌が入っています。僕のようなファンには堪らないたっぷりの演奏が楽しめます。
それにしても数万人は入っているだろうスタジアムでのコンサートにも関わらず、デッドのメンバーの服装のダサいことといったら!リハの時から本番になっても着替えていませんね、きっと。まぁ、それもまた音楽そのもので勝負するデッドならでは、好きなところでもありますが。(笑)ディランのほうは、ちょっとお洒落さんに見えます。
デッドのセカンド・セットには、ちゃんと映像処理も施してあってそれなりのトリップ感も味わうことが出来ます。この会場でのディランとデッドのファンの比率がどのようだったかは分かりませんが、デッドの演奏でけっこう観客は盛り上がっています。きっとそんなデッド・ヘッズの姿にもディランは影響を受けたのでしょうね。
さてディランとデッドの共演のステージですが、ディランを伺いながらジェリーがギターでサポートする姿が実に美しいです。といっても実際の姿は、太ったオッちゃんなのですが。(笑)やっぱり歌心があるギター(に限ったことではないですが)は素敵ですね。そして久しぶりにステージでペダル・スティール・ギターを奏でるジェリーの姿が観れるのもファンとしたら嬉しいものです。なんせCSN&Yのレコーディング・セッションやニュー・ライダース・オブ・パープル・セイジといった時代、アメリカの音楽雑誌の人気投票でペダル・スティール・ギター部門で一等賞を取ったのですから。(って一体当時ロックの世界で何人いたんでしょう?笑)
その後デッド/ジェリー・ガルシアはディランの曲のレパートリーを増やして作品としても残してくれたのですが、その出発点にあたるコンサートとしてこのヴィデオ作品は価値があるんだと思います。
実際にナマで観たかったと思うのですが、叶わない夢をちょっとだけ味あわせてもらえた。そんな嬉しいDVDです。