アクロス・ザ・ユニバース

bearsmick2010-05-21

先日、本屋さんにサッカー雑誌を買いに行った時(もうすぐW杯も始まるので、より楽しむために最小限の情報は必要だからね)、あいにくお目当ての雑誌はなかったものの、3本で3000円のDVDコーナーにこのDVDがあったのでした。
去年だったか一昨年だったか、以前ネット上で友人たちが、この作品を取り上げててのでちょっと興味を持ってはいたものの、すっかり忘れてしまっていたのですが、作品を目の前にするとつい欲しくなって、あと2本見繕って買ってきたのでした。
昨日の日記にも書いたように、いざ映画を観始めるとお客さんがご来店ということで、2晩に渡ってやっと観終えたところです。(笑)結果を先に言うと僕は大変楽しめました。そしてビートルズやあの時代(60年代)ロックが持っていたナニカ!を映像化、伝えることに成功している映画だと思います。もっともこの作品はミュージカル映画ということになるんでしょうが。
元々ビートルズの歌があってその内容を作品化/映画化していったというプロセスから伺えるように、あくまでもビートルズの楽曲を使いながらもちゃんと現代的に、けっしてナツメロに陥ることなく使われています。そしてストーリーもその楽曲を生かすような作りになっています。
ネット上の友人が「あるシーンにジェリー・ガルシアみたいな人物が出てくる。」と書いていたので、僕も楽しみにそのシーンを待っていました。ほんのちょっとのシーンですが、ボノ(U2)演じるカウンター・カルチャーのリーダー?ドクター・ロバートのパーティー・シーンで「アイ・アム・ザ・ウォルラス」を歌っている時に、そこに居る人の中、それも真ん中辺りに、確かにそう見える人物を発見しました。当時の西海岸のサイケデリック・シーンを代表する人物として駆り出されて来たのでしょうか(笑)
映像的にも色彩的にも、当時のファッションや風俗など60年代を表わすような作りになっています。そして登場人物の名前は、ビートルズの歌に出てくる名前(例えばルーシーとかプルーデンス、セイディなど)で統一されているのも一興です。
必ずしもプロのミュージシャンやシンガーで作られた音楽でないにしろ(ジョー・コッカーも出てきたかな?)、ちゃんとビートルズの歌が聴こえてきます。ビートルズ・ファンだけでなく60年代の音楽やファッション、カウンター・カルチャーに興味がある人は一見の価値はあると思います。