沢田としき君

bearsmick2010-04-29

友人からの電話やメールで、イラストレイター沢田としき君が27日に亡くなったことを知りました。ネット上でもたくさんの友人・知人がそのことを取り上げて哀悼の意を表わしています。
僕は、取り立てて仲が良かったという訳ではないのですが、1980年代中頃に僕が働いていたクーリーズ・クリークで沢田君と知り合い、その後もサル・パラにも来てくれていたし、最近も年賀状のやり取りはしていました。
最初出会った時は、彼は黒田征太郎長友啓典の「K2」にいて「ウィークエンド」という漫画を発表したばかりだったと思います。その後は絵を描いたり絵本を作ったりと活躍していて、何回か個展も観に行ったものでした。我が家には当時、個展で買わせていただいた沢田君のリトグラフ作品(写真)が飾ってあります。確か原宿のギャラリーで行われた個展初日のパーティーで入手したのだと思います。そしてそのパーティーでは今は亡き西岡恭蔵+BUNちゃんのライヴも行われていました。
音楽も好きだった沢田君とは、下北沢のレイズ・ブギー〜ラ・カーニャでもよく顔を合わせたものでしたが、最初会った時はアルト・サックスを吹いていたと思うのですが、だんだんとアフリカ音楽に興味が移っていたのでしょう、そのうちジャンベ奏者となっていて、自分でも太鼓を作っていたのを覚えています。そういえば「アフリカの音」という絵本も出版しましたね。これはベアーズ・カフェに置いてあります。

先日、僕がライヴをやらせてもらった「ラ・カーニャ」の壁に絵を描いている姿も思い出します。そこでの個展の時の作品には、僕の友人である岩手在住のサタンの額縁が使われていて、なんだか人間関係も繋がっているなぁ!と思ったものです。
僕より3歳ほど若かったと思うのですが、死ぬにはまだ早すぎる気もします。残念ながらの今回の訃報、心から哀悼の意を表したいと思います。そして手元にある作品をまた読み返してみようと思います。
 
COCO」は、戸井十月さんとのコラボ作品。宮本亜門のミュージカル「熱帯祝祭劇マウイ」の原作です。
眼鏡をかけてニッコリと優しい沢田君の笑顔が忘れられません・・・。