売ったり買ったり

bearsmick2010-03-05

今夜も雨、金曜の夜なのにまるでお客さんが来ません。「花金」といわれたあの時代よもう一度!(笑)
という訳で取り立てて書くこともないのですが、昨夜来てくれた先輩との思い出話でも書くことにします。
僕が大学入学で上京して住んだのは、目蒲線の武蔵新田というところにあった、球磨・人吉出身者用の学生寮、その名も「球磨寮」でした。当時としても破格の2食付で月¥7000という安さだったのですが、下級生は4畳半に二人、それも一級上の先輩と同室です。先輩後輩の縦社会で、下級生にとってはあまり居心地が良いところではありませんでした。
とはいうものの先輩の中にも良い人もいらっしゃる訳で、それなりにどうにか過ごすことが出来たのでした。そうそう尾城夏人君とは、一年間同じ部屋で過ごしました。彼は一年浪人して入ってきたから、僕が先輩と言う形で同室に出来たからです。という訳で彼は僕のような辛い目にはあっていないんだろうな。(笑)
昨夜お見えになったKさんは、僕より3歳上の方なので、中学・高校と同じだったのに顔を合わせることはなかったのですが、僕の姉とは同級生で彼の弟とは中学・高校で同じクラスだったので家に遊びに行ったりしていたものでした。弟君も一浪した後K大に入学、お兄さんと入れ替わっての寮生活でした。
そんな関係もあり、何かと面倒見てもらった良い先輩だったのですが、その後は顔を合わせることもなかったものの僕が人吉に帰ってきてベアーズ・カフェを営むようになってから、帰省の折りにちょっと顔を出してくださるようになったのでした。
で、数年前にレコードの話をしたら、当時のレコードを持って来て、ボトル・キープならぬディスク・キープをしていらっしゃるのです。もちろん来店の折にそのレコードを一緒に聴いたりするのですが、その中に僕がKさんに買ってもらったLPがありました。そういえば高校時代は好きだった岡林信康のLPの1枚目から3枚目をKさんに買ってもらったのでした。几帳面なKさん、裏ジャケットに何月何日に誰から買ったとマジック・インキで記してあるのです。(笑)

今夜一緒に聴いた岡林信康のサード・アルバム。下のほうに文字が書かれているのが見えるでしょうか。
確かに貧乏だった僕は、高校時代からレコードやギターを売っては買い、買っては売るのを繰り返していたものです。それは大人になった今でも同じことで、オークションを通じてちょっとだけ規模が大きくなっただけですね。(笑)
Kさんと昔話をしていたら何だか懐かしくなって、いろんなことを思い出しました。Kさんはもう還暦、僕にしたって3年後には還暦を迎える立派なアラカンです。でもいつまで経っても先輩後輩の関係は続くのですね。(笑)
残念ながら、Kさんと同級生だった姉と僕と同級生だったKさんの弟のK君は亡くなりました。彼らの分まで長生きして楽しく生きて行きたいものです。