テーマ・タイム・ラジオ・アワー

bearsmick2010-02-23

ボブ・ディランインターネット・ラジオで毎週テーマを決めてDJをやっているということを聞いたのは、友部正人さんが遊びにこられた時か、その後ライヴをやりに来て下さった時かは忘れたのですが、友部正人さんからだったということは確かです。一緒に来た風太郎も友部さんももちろん僕も大のディラン好きなので、夜遅くまでディラン話で盛り上がったものでした。
高校を卒業する直前に発表された友部さんのデビュー・アルバム「大阪にやって来た」は、当時の僕にかなりの衝撃をもたらしたもので、受験勉強をしながら聴いていたラジオから流れてきた友部さんの歌に、日本のディランを感じ取ったのは僕だけではなかったはずです。そんなある種憧れの人と一緒に温泉に入れるようになるなんて、音楽が好きでこんな生活を送ってきて良かったと思った次第です。(笑)
話を元に戻しますが、先日ベアーズ・カフェのオープン・マイク・ライヴ&セッションに参加しにわざわざ大阪から来てくれたマサ・タケダ君のお土産の中に、そのボブ・ディランのラジオ番組のCD-R10枚組がありました。もちろん各1枚ごとにテーマが決まっています。残念ながら僕は英語がよく分からないのですが、ディランがそのテーマごとにおしゃべりしてそのテーマに沿った音楽を聴かせるというものです。昨年出たディランの新作CDのオマケにも、今手元になくてテーマが何だったか忘れたもののこのCDが付いていました。ラジオ番組の放送回数からしても多数のテーマが取り上げられたのは間違いないでしょう。もちろん構成する人はいるのだと思いますが、ディラン本人も相当のリスナーなのは確かです。若い頃から聴きまくっていたという証言もありますから。
今回頂いた10枚のテーマは、「WEATHER」「MOTHER」「DRINKING」「BASEBALL」「COFFEE」「JAIL」「FATHER」「WEDDING」「DIVORCE」「SUMMER」というライン・アップでした。それぞれ古い音楽から比較的新しいモノまでたっぷり聴かせてくれます。いやぁ、楽しくタメになります。
残念ながら、ベテランといわれるミュ−ジシャンによる我が国の音楽番組のほとんどはナツメロ化していて、文化の成熟度の違いを感じさせられてしまいます。
そのディランは来月には日本公演を行うそうです。貧乏な僕は見に行くことが出来ませんが、行った人のレビューが楽しみです。