ボブズ・フィッシュ・マーケットの新録音源

bearsmick2010-02-05

またまた横浜にお住まいのこのブログの愛読者であるTさんから、CD-Rが届きました。早速封筒を開けてみると2種類のCD-Rが入っています。昨年の4月にほぼ30年ぶりに再結成ライヴを行ったボブズ・フィッシュ・マーケットが昨年スタジオに入って録音した、その音源のようです。
実は、昨年末のベアーズ・カフェでの日倉士歳朗君のライヴの時に、出来たばかりだというその音源を頂いていたのですが、今回はその時の4曲「丘の上に佇んで」「ストックホルム風景」
「ダーク・エンド・オブ・ザ・ストリート」「いつだって吹いてくる」の他にもう一曲「乾杯」という曲が一枚入っていました。
僕が信頼している音楽ライターの小川真一さんや増渕英紀さんなどが、「日倉士歳朗は我が国一番のスライド・ギタリストだ」とか「彼のようなホンモノのミュージシャンが地道に自分で楽器を運んで小さな会場でライヴをやらないといけないような状況は、我が国の音楽状況の貧困さを物語っている。」というようなことを語っているのを見るにつけ、「そうだよなぁ!」と思っていたものでした。
そんな名ギタリスト、日倉士歳朗を擁し、これまた素晴らしいシンガーである敦賀隆、ベーシスト吉田達二といった名プレーヤーを抱えていたボブズ・フィッシュ・マーケットは、日本のザ・バンドとも形容されて1970年代も終わろうかという時期にメジャー・デビューしたのですが、如何せん時代は、パンク/ニュー・ウェイヴに突入していたので、結果的に割を食った感があったのでした。
それでも上記のミュージシャンたちは、現在に至るまで音楽活動を続けていたので、当時よりもっと進化/深化したボブズ・サウンドをしっかりと聴かせてくれています。ほんとこんなにも男臭く土の香りがするドッシリしたサウンドのバンドはそうそういないと思います。ザ・バンドボブ・ディランウッドストック界隈の音楽が好きな人には、自信を持ってお勧め出来ます。
本人たちもこの音源をコピーしてみんなに聴かせることは、OK!と言っています。一人でも多くの人に進化したボブズ・フィッシュ・マーケットの音楽を聴いてもらいたいと思います。
ということで、今日の写真は前にも掲載したことがあるけど、30年前のボブズのメンバーと一緒の写真。