ラテン・アメリカ

bearsmick2010-01-14

いやぁ、ほんとに寒い日が続いています。こんな日は外に出るのも億劫なので昨年TVで放送された映画を録画していた「チェ 28歳の革命」と「チェ 39歳別れの手紙」を昨日、今日と続けて観ました。
僕がまだまだ若造で、もの知らずで、訳もなく社会や世界に苛ついていた頃、エルネスト”チェ”ゲバラは、もう伝説の革命家でした。そのロック・ミュージシャンを思わせるような風貌もあって、当時も人気があったように思います。当時出ていた「ゲバラ日記」も読んだ記憶もあります。
何故か現代でもその人気は衰えることなく続いているのか、はたまた再燃したのか、街の雑貨屋さんなどではポスターなどが売られていたり、本屋さんでは「ゲバラ日記」も売れているそうです。
映画も若かりし頃(医学生時代)のゲバラのオートバイでの旅を描いた「モーターサイクル・ダイアリー」も数年前に封切られたし、今日観た映画も2008年にアメリカで製作されたもののようです。
確かに「革命」という言葉には、ある種のロマンを感じるのは確かですが、自分の信念に向き合って人生をまっとうした姿にシンパシーを持ちやすいのかもしれません。特に現代のように「お金がすべて」とか「勝ち組、負け組」とか、言いようもない社会不安だらけの世の中では、より一層のリアリティーをもってくるのかもしれません。
アルゼンチン人ながらキューバ革命を成功に導き、その後もまた、キュ−バ政府での要職を辞してまでボリビアでの革命運動に関わっていったゲバラの生き様を思う時、さて自分はどうなんだ!?って問われる気がします。
などと、柄にもなくシリアスな気分に浸っていたのですが、営業時間は、またもVHSをDVD化する作業をしていました。ゲバラの影響か、今夜選んだのはサンタナの1993年の南米ツアーからメキシコでのライヴの模様を収めた「セイクリッド・ファイアー」というヴィデオです。
サンタナはデビュー当時はあまりその良さが分からなかったのですが、その後ブーガルーサルサ等のラテン音楽を知るようになって、やっとその凄さを実感したものでした。そしてまたサンタナの音楽から遠ざかっていた1990年代中頃、このライヴCDを聴いて、また「素晴らしいじゃないか!」と思い聴くようになったのでした。
初期のブルース〜ラテン・ロック、スピリチャルな感じをより一層スケール・アップして、レゲエやアフリカの要素も取り込んだサンタナの音楽は、それはもうピタっと僕の心に入り込んできたものでした。
ラテン・アメリカの人たちのファッション(なんかイナタイでしょ?笑)には、なかなかついていくことが出来ない僕ですが、ブラジルにしろキューバ系のラテンにしろ素晴らしい音楽があるのは確かです。さらにサッカーも盛んだしね。