ロックしようぜ!

bearsmick2009-12-30

サンタさんが来なかったので、しかたなく(ここんところ大事ね!笑)自分へのクリスマス・プレゼントに某密林へジェリー・ガルシア・バンドの1975年の2枚組ライヴ・アルバム「LET IT ROCK」を注文していたのでした。
届いてからというもの毎日聴いています。そして、これがまた今の自分にピッタリと来てとても気持ち良く響くのです。
ジェリー・ガルシア・バンドというと、グレイトフル・デッドの活動と共にジェリーが演奏し続けたバンドで、基本的にジェリーのギター&ヴォーカルにベース、キーボード、ドラムというシンプルな編成で、その分軽やかさがある演奏を僕らに届けてくれていました。そしてキーボード奏者には、マール・サンダースやメルヴィン・シールズといった黒人ミュージシャンを起用していてある種のファンキーなノリを身上としていたのですが、このアルバムでのキーボード奏者は、ローリング・ストーンズやクィックシルヴァー・メッセンジャー・サーヴィスでの活動でも有名は白人ピアニストのニッキー・ホプキンスです。そのためか軽やかなピアノプレーがリズム隊とギターの隙間を縫うように聴こえてきて、これはこれで気持ち良いものです。
アルバム・タイトルの曲は、チャック・ベリーのナンバーなのですが、ここではうんとリラックスしたユル〜い感覚で演奏されています。人によっては、「なんてしまりのない演奏なんだっ!」って怒り出す人もいるかもしれません。(笑)そしてほぼ全篇に渡ってこのユル〜いノリで進んでいくのです。
ですが、ぼくは声を大にして言いたのです。「これは過激なユルさなんだと!」(笑)音楽が持つ新進性や過激さは、その表面に現れるものだけではないのです。いくら過激に聴こえる爆音の音楽でもどうしようもないものはあるし、その反対に静かなユルい音楽でもしっかりと心や感情に響くものはあるのです。僕は、このアルバムからそのロックする力をしっかり受け取りました。
さぁ、2010年もこれからもずーっとロックし続けたいと思います。