ウッドストックがやってくる

bearsmick2009-12-29

今年は1969年の「ウッドストック・ミュージック&アート・フェスティバル」から40年経った年でした。これまでも何度か書いたように、当時田舎に住む高校一年生だった僕は、ラジオや雑誌からこぼれ聴こえてくるそのニュースに心躍らしながら想像力をたくましくしていたものでした。そしてその精神は、現在まで続く僕の人生に大きな影響を与えてくれてある意味指針となったのでした。
何時だったか忘れたのですが、ほぼ毎日読ませてもらっているブログ「ジェリーは神様」にこの本の紹介が書いてあったのです。そのブログを書いている古金屋さんは、そのタイトルからも分かるようにグレイトフル・デッド/ジェリー・ガルシアが大好きな人で、昨年だったか一昨年だったか、わざわざベアーズ・カフェまで来てもらったこともありました。
その時話したことやブログを読んでいると、その人となりがなんとなく分かってきます。どうやら僕とすごく近い趣味の持ち主のようです。そんな人が取上げたモノだったら、そりゃ僕にも面白いんじゃないかと思って近所の本屋さんにオーダーしていたのでした。オマケにタイトルが「ウッドストック」ですからね。
このところ図書館から借りてきた本を片っ端から読んでいたので、なかなかその本を買いに行くこともせず、買って来たら買って来たでほったらかしにしていたのですが、やっぱり年内に読まなきゃねと思って、このところ読んでいたのでした。
結果、大変面白かったです。これまでもウッドストックに関して書かれた本やヴィデオなどでフェスそのもののことはある程度知っていたつもりだったのですが、この本は現地の住人であった著者の当時の立場から、ウッドストック開催に当たっての大変さ、そして何より本人や家族も含めての変化や成長そして覚醒などが面白おかしく語られています。そしてそれらのことが、ノンフィクションであるということが最高に面白い訳です。
本の帯に書かれてある叩き文句「デブでゲイで孤独なぼくが、世界を変えようとした。」なんだか勇気をもらえるような気がしませんか?(笑)
なんでもこの夏に、アメリカではこの本を映画化して封切られたそうです。是非ともその映画も観てみたいものです。みなさんにも一読お薦めします。