B&S誌もディラン

bearsmick2009-11-08

最近、ザ・バンドボブ・ディランをよく聴いているのは先日の日記にも書いた通りですが、現在唯一定期購読している音楽雑誌「ブルース&ソウル・レコーズ」の最新号No.90の第一特集もボブ・ディランでした。もっともそこは「ブルース&ソウル・レコーズ」だけあって、ディランとブルースの関係に焦点を当てたもので、特に若き日のディランが聴き漁ったであろうカントリー・ブルースを主体に記事が書かれています。
今年で68歳のディランは、現在もバリバリライヴを行っている現役ミュージシャンであり、21世紀になって出したアルバムも全て良い出来だったし実際良く売れているようです。最近もクリスマス・アルバムが発表されたばかり、その創作意欲は衰えるところを知らないかのようです。
先日この日記でも取上げたビートルズと並んでポップ/ロックの世界では、確実に20世紀を代表するミュージシャンの一人だと確信しています。確かに60年代の頃のような切れ味というか新鮮味は薄れたものの過去の音楽(ブルースやカントリーなどの所謂ルーツ・ミュージックとよばれるもの)からの影響を包み隠さず、消化吸収したオリジナル作品の数々をはじめ、それらのカヴァーもご機嫌に披露しています。僕は常々、「ディランって現在に生きる、本当の意味でのブルース・マンじゃないかな!?」とナテっちはじめ音楽好きな人たちに言っていたのですが、この「ブルース&ソウル・レコーズ」誌が取上げたことで、一層その思いが強くなった次第です。
エリック・クラプトンのようにベタにコピーしてブルースへの憧れを示すのも、それはそれでありですが(もっとも僕はあまり支持しませんが)、そのファッション・センスも含めてディランのようなアプローチは、現代の音楽シーンにおいて相当有効だと思います。
それにしても老いてますます盛んなディラン、ほんとカッコ良いです。中学生時代にガツンとやられて以来、途中あまり聞かなくなった時期はあるものの40年以上に渡って聴き続けています。こうなったら最後までディランに付き合っていこうと決心しました。(笑)
そうそう「ブルース&ソウル・レコーズ」誌には。その特集とリンクしたCDが付録として付いているのですが、今号はカントリー・ブルースがたっぷり収められていて、これがまた良いんです。古くても良いものは良いなぁ!と至極当たり前のことに思い当たったりしてね。