ポール・バターフィールド

bearsmick2009-09-20

昨日の日記で、音楽ヴィデオを入手したので一緒に楽しみませんか!?と書いたところ、ナテっちが来てくれたので二人して楽しみました。ナテっちが住んでいるところは人吉からクルマで小一時間位かかるところです。わざわざ来てくれるナテっちに感謝です。遅い時間になってCちゃんも来たのでタップリと音楽話とアルコールで楽しい時間を過ごしました。
このところ、ビートルズのリマスター作品のおかげで家でもよく聴いているのですが、僕にとってはポールというとマッカートニーではなくて、バターフィールドです。アメリカ白人のミュージシャンで、本場シカゴで白人黒人混合のブルース・バンドでハーモニカ&ヴォーカルを演っていたポール・バターフィールドは、僕が高校生だった頃、僕に本格的なブルースを教えてくれた一人です。当時はまだ黒人のブルースのレコードは入手困難な状況だったので、キャンド・ヒートやジョニー・ウィンターといったロック系のミュージシャンやバンドから刺激をうけていたものでした。そういえば今取上げた3組はみんなウッドストックに出演していますね。言うまでもなくウッドストックは僕に多大な影響を与えたのは先日の日記にも書いたとおりです。
ポール・バターフィールド・ブルース・バンドは、ボブ・ディランがエレキ・ギターに持ち替えて物議をかもし出したニューポート・フォーク・フェスティヴァルのステージでディランのバックを務めてもいたのでした。そしてポール・バターフィールド・ブルース・バンドからは、マイケル・ブルームフィールドやエルヴィン・ビショップ、バジー・フェイトンといったギタリストやその後有名になったアルト・サックス奏者(名前が出てこない、誰か教えて!笑)などの優秀な人材を輩出しました。
今夜は1978年のライヴを観ていたのですが、時代柄ちょっとクロス・オーヴァー/フュージョン色が入ったステージでした。初期のシカゴ・ブルースから始まり、ホーン・セクションを導入してジャジーにもなったりしたポール・バターフィールドですが、僕が好きなのは1970年代初期のウッドストック時代、そう「ベター・デイズ」というバンドを組んでいた時です。エイモス・ギャレットやジェフ・マルダー、ロニー・バロンといった僕が好きなミュージシャンと一緒に作り上げた音楽は、リラックスした中にも深みとノリの良さ、更にニューオリンズ・テイストも内包して、それはそれは素晴らしいものでした。
ポール・バターフィールドは、残念ながらもう亡くなってしまったのですが、僕にハーモニカという楽器の面白さを教えてくれたミュージシャンです。その当時はどうやってブルース・ハープを吹くのか全く分からなかったのですが、カッコ良いということはポール・バターフィールドから教えてもらったのでした。(笑)
そうそう、今夜のDVDにはポール・バターフィールドが参加したB・Bキングのセッションも入っていました。これがまた豪華なステージでオマケといえないくらい楽しかったです。ブルースに興味がある人、是非一緒に観ませんか!?